亀田誠治が語る松本隆トリビュートアルバム「全亀田を投入した」



田家:「起きぬけの路面電車」が見えたでしょうかね(笑)? でもこの方が言葉が立つ感じはありましたけど。

亀田:3人が素敵なハーモニーをつけてくれたのも良かったですよね。本当に風が吹いているような感じにしてくれて。トラックダウンの時もメンバーからリクエストがきて、後奏のコーラスは本当に風が吹いているようにしてくださいって言われて、これは音響的にリバーブやディレイを足すってことかなあとか言って楽しみながらやれました。

田家:「風の谷のナウシカ」のあとに「ルビーの指環」があって、曇りガラスの向こうは風の街なわけで、最後は風で終わっている流れですもんね。

亀田:松本先生の使う風という言葉が、本当に人間が生きていく中で大事なもの。愛とかそういういったことよりも、人の気持ちが優しくなれたり、淀んだ空気が澄みきっていったり、未来が見えてきたり、昔のことを感じるようにできたりとか。僕は松本先生の使う風という言葉が本当に好きで、風街という言葉にずっと拘られてるのも分かるんですよね。僕が勝手にそう感じてるんですけど。すみません(笑)。

Rolling Stone Japan 編集部

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