松本隆トリビュートアルバムを亀田誠治とともに振り返る



田家:さて、アルバム6曲目。1979年の桑名正博さんのヒット曲「セクシャルバイオレット No.1」、松本さんの初のシングルチャート1位。作曲は筒美京平さん。歌っているのは、B’zであります。演奏もB’zです。これはよく入ったなあと思ったりもしました。

亀田:絶対に京平先生の曲は入れようという話になっていたんですけど、「セクシャルバイオレットNo.1」って意外とカバーされていない感じがしたんですよ。これやってみたいと思って。なので曲ありきですよ。「セクシャルバイオレットNo.1」をやるならどの人がいいかね? と話している時に、僕の中で一択でした。すぐB’zのお2人が浮かんだ。これもリモートでスタッフさんとミーティングしていたんですけど、僕が「B’zさんどうですか?」って言ったらリモート画面の向こうが凍り付いて(笑)。引き受けてくれないでしょう、っていうオーラがバンバン画面越しに伝わってきて。「いやいや、僕とB’zさんが積み重ねてきてる関係がございまして」と。ここ最近のB’zさんのアルバムやシングルでベース弾かせていただいたりとか。

田家:2019年のアルバム『NEW LOVE』にも参加されていますね。

亀田:あと2010年代の半ばにも、自分のラジオ番組でも松本さんと稲葉さんがそれぞれ一週間ずつ出てくれたりとか。その中で「セクシャルバイオレットNo.1」は絶対B’zだ! と思って、僕からB’zさんにお手紙を書いたんですよ。そしたら、二日後にマネージャーさんから電話があって「めちゃくちゃ前向きですよ」と。「いま松本も稲葉も一緒にいるので、よかったら電話替わりませんか?」みたいになって、その場でキーとか方向性みたいな話もしちゃって。

田家:そこのストーリーは曲の後に聞きましょうか。それではアルバム6曲目「セクシャルバイオレットNo.1」。

Rolling Stone Japan 編集部

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