Panorama Panama Townが語る、音数に頼らないシンプルな楽曲への探究心

ー今回の新曲「Strange Days」はどのような流れでできた曲なんですか?

岩渕:今回はドラマ『ギヴン』の話が先にあったので、主題歌を作るところで何曲か作っていて、その中の1曲ですね。

ー「Strange Days」はこれまでのPanorama Panama Town感もありつつ、日陰から陽向を見ているような新しい一面を感じました。今作のデモは岩渕さんが作られたんですか?

岩渕:そうですね。大元は僕が作りました。おっしゃってくださったみたいに暗い中にある光を表現したかったんです。今、メンバーが好んで聴いているものがサウスロンドンで鳴っているものをはじめとしたイギリスのバンドで。自分たちが好きなバンドはみんな一筋縄ではいかない、明るくても、どこか日陰を持っていて、自分の性格に合うんです。そういうところも意識しながら、制作していました。



ー波越さんはデモをもらった時、どう思いましたか?

岩渕:まず、波越がデモを渡す前日に俺の家で制作していたんです。

浪越:複数のデモを聴かせてもらった時に、ピンと来るものがその中になくて。「もっとこうしたらおもしろいんじゃないか」みたいな話をしていました。具体的なバンド名なんですけど、僕はザ・ストロークスが好きなんです。「ザ・ストロークスがニルヴァーナ的なことをするイメージかつ、サウスロンドンで今鳴っているおもしろいバンドサウンド」みたいな話を岩渕としていたら、次の日には2人で話していた通りの音像のデモができあがっていました。それで、すぐに「ああ、いいな」と思ったような気がします。

岩渕:曲をフィードバックから始めるアイディアも、波越が考えました。曲のどの位置でギターが鳴っているのがいいか、音色はどうすればいいかというのは、そこから詰めました。

ータノさんはデモを最初に聴いた時、どう思いましたか?

タノ:他に数曲、主題歌候補があったんですけど、「Strange Days」になったらいいなと、初めて聴いた時から思っていたんです。そしたら、ドラマサイドの人が「Strange Days」を選んでくださったので、本当によかったなと思います。ちょうど次のアルバム制作をする時に、まだそんなに曲が揃っていなかったので、この1曲である程度の方向性も決まりました。曲調は爽やかで開けてはいるんだけど、自分たちが好きな開き方ができていたので、納得しています。ベースも大枠は岩渕が作ってくれていたので、僕は音選びや細かいフレーズを決めたんです。ベースについてはタイトに演奏を継続し続けることを意識したのですが、ベースラインをあまりいなたくしないようにしました。

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