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当時のローレル・キャニオンでの交友と、現在の彼が楽しむ若いアーティストたちとの交友に似たところはあるのだろうか。
「うん、あると思う。僕らの集まりは若い連中ばかりではないよ。そこに(トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの)ベンモント・テンチも加えたいね。彼はクリエイティヴなミュージシャンで長年、素晴らしい音楽の集まりのホストを務めている。
ジョナサン(・ウィルソン)を見ていると、今や長老のひとりだなと思う。たくさんの若い連中に慕われ、彼らを助けている。ハイチで作ったアルバムも、ジェニーを誘ったのはジョナサンだったし、みんなが仲良くうまくやれたのも、彼のおかげだ。彼は冒険的なことをやるのが好きで、お金を稼げるとかじゃなくって、興味深いことができるかに基づいて音楽をやっている。
サラとショーンも同じ。仲間を集めてのギグ(「ワトキンズ・ファミリー・アワー」)をずっとやっている。ラーゴという小さな場所でやっているから、見たことのある人たちはそんなに多くないかもしれないけど、たくさんの才能ある人たちが集まるんだ。例えば、マディソン・カニンガムだ。サラたちに一緒にやろうと呼ばれ、舞台に上がると、マディソンのような素晴らしい才能に出会って驚かされるわけさ」
ジャクソンにとって、若い人たちと一緒にやろうという姿勢は仲間たちと音楽を作ることだけではない。新作の終盤に置かれた「ア・リトル・スーン・トゥ・セイ」は、若い世代全般に向かって、より良い未来のために協力して働こうという呼びかけだ。その曲を書くきっかけは、昨年共演シングルも発表したグレイス・ポッターが主催するフェスティヴァルでの体験だったという。
「そのフェスの参加者はみんながとても良い人たちだった。彼らはお互いを受け入れていた。年齢も何もかも随分違う人たちが集まっていたのにね。人びとがそうあってほしいと僕が願う観客だった。そんなふうに感服させられる人たちを目にする一方で、若い人たちのことを考えると、僕らが彼らに何を残せるだろうかと心配にもなった。世界をもっと良くして、彼らにもっと良い人生を送ってもらうために、僕らが協力してやらねばならない仕事について考えることになったんだ。でも、何よりも僕の希望を表現したかった。『大丈夫だよ』と彼らに言いたかった。人びとに前向きに歌いかけ、僕自身も良い気分になりたかった(笑)」
ただし、曲名に「そう言えるにはまだちょっと早い」とあるように、我々はより良い未来のためにもっともっと努力しなければならないだろう。
「うん。でも、希望的な調子で締め括ってもかまわないと思うよ。彼らはそれを実現できるし、それを手伝いたい。誰もが自分のできることを見つけなくちゃならないし、みんなが世界を良くするために自分のできることを見つけてくれることを望むよ」
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高品質Blu-spec CD2仕様(日本盤のみ)
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*対訳:中川五郎
*解説:五十嵐 正
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