田中宗一郎×小林祥晴「2021年2ndクォーター総括対談 過去・現在・未来が溶け合う2020年代的光景の到来?」

2021年後半は再びポップシーンが加速しはじめる?

田中:しかしケンドリック・ラマーのアルバムはいつになるんだろう? ここ1年ずっと言ってるけど。

小林:TDEのSNSアカウントが、期待を煽るティーザーを投稿したんですけど。2021年7月5日っていう日程が最後に映し出されてて、キャプションが「THE WAIT IS OVAH!!!!」。世界中のファンが「これでケンドリックじゃなかったら怒る」って騒いでますね。

田中:この本を読んでいる人は、直後にケンドリックの新作を聴いてる可能性もあるってことか。

小林:あとは、GWにJAPAN JAMやVIVA LA ROCKが感染対策を徹底した上で開催されて、無事に成功を収めた。フジロックやROCK IN JAPANも8月に日本人アーティストだけで開催されて(注:ROCK IN JAPANは開催中止を発表)、スーパーソニックは海外アクトも招聘して9月に開催予定。海外では7月のローリングラウド、ロラパルーザ、8月のレディング&リーズ、9月のボナルーなど、大型フェスの開催も次々とアナウンスされています。

田中:不思議なフェーズに入っていたポップシーンが再び一気に加速しだすのが、今年後半なのは間違いない。

小林:グラストンベリーフェス主催の配信イベントではトム・ヨークの新バンドが初披露されました。

田中:ザ・スマイルね。ジョニー・グリーンウッドとUKジャズの顔役サンズ・オブ・ケメットのドラマー、トム・スキナーの三人編成。これは期待していいと思う。

小林:これはサイドプロジェクトじゃなくて本気?

田中:レディオヘッドの未発表曲も演奏してたし。ここから3年はこのバンドで活動するか、実はもはやレディオヘッドの新作がほぼ完成したか、そのどちらか。

小林:マジですか(笑)

田中:でも、スマイルで5年間活動して、『A Moon Shaped Pool』から10年後、2026年にレディオヘッド再始動みたいな感じでもいい気がすんだよねー。

小林:遠いなー。

田中:解散もせず、10年後に新作を出した最初のバンドがレディオヘッドってかっこいいじゃん(笑)。

【画像を見る】レディオヘッド、写真で振り返る「革新的ロックバンド」の軌跡

Edite by The Sign Magazine

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