miletが語る「日常」の尊さ、蔦谷好位置と作り上げた名曲、くるりと洋楽への愛情

バンドTシャツと音楽への愛情

―ところで、miletさんってラジオ収録日とかにバンドTシャツをよく着てますよね。The Fashion Postのインタビューでも「普段の私の一張羅」と話してましたけど。

milet:はい(笑)。

―こんなにバンドTを着てる人も珍しいなって、いつもTwitterを拝見しながら気になってたんです。

milet:集めるのも好きだし、ライブに行った時も買うし、ネットで買ったりもしてます。あとは私の好みを知ってる人がプレゼントしてくれたり。

―好きだから着る。

milet:そう。くるりに至っては10着以上持ってます(笑)。

―では、miletさんのバンドT事情を写真とともに振り返ってみましょう。大好きなシガー・ロスやゴリラズに、「THE HOME TAKE」ではファンカデリックを着てましたよね。

milet:そうですね。実はこれ、(miletが愛用している)sacaiとのコラボなんですよ。



milet - us / THE HOME TAKE


―ポップ・グループは少し驚きました。

milet:これはプレゼントしてもらって。「好きでしょ?」って。

―好きそうですけど、好きなんですか。

milet:一時期すごくハマってた時期があったので「懐かしい!」と思って。このジャケ写も可愛いですよね(『For How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder?』のこと)。



―エリオット・スミスも少し前に着てましたよね。

milet:好きですね。私が好きなアーティストたちもエリオット・スミスに影響を受けている人が多い。エド・シーランもルーツに挙げていて、そこから掘り返したりもしましたし。ギター一本で歌える人に惹かれますね。ダミアン・ライスもとても人間らしいし、泥臭い感じとか取り繕ってない素直なところがすごく好きです。



―そういえば、今年1月の「milet special acoustic live 2021」の客入れBGMでもエリオット・スミスをかけてましたよね。あとはレジーナ・スペクターとかも。

milet:彼女も大好きです! 声の使い方が自由自在で、ピアノもすごくて、私には想像できないメロディラインを即興のように作っていくんですよね。あの雰囲気は真似できない。

Regina Spektor - "Samson" [OFFICIAL VIDEO]


―紅白にまで出演している人が、こんな熱心に洋楽を聴いてるのは夢がありますよ。

milet:私もTシャツやライブ開場中の音楽とかでアピールしてるつもりです。こういうところで通じ合えるのも嬉しいですよね。スリップノットのTシャツを着ると、すごい反応あるんですよねー! 「絶対聴いてないだろ」みたいな。大好きだよ、今日も聴いてきたよ!

―今日も(笑)。最近はどんな音楽が好きなんですか。

milet:えーっと、スリップノットに……Kornとか? 聴いてると落ち着くので。

―さすが(笑)。

milet:あとはインディーズの曲をよく聴いてますね。UlulUやNorennってバンドが好きでラジオでもかけました。それから友人のGi Gi Giraffe。「早く新曲作ってよー」ってずっとお願いしてたですけど、最近ようやく出してくれたんです! そうそう、奇妙礼太郎さんの最新作『ハミングバード』もめちゃくちゃ良くて。ツアーの移動中によく聴いてます。最初に聴いたときは泣きかけました。

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