DYGLが語るポップに突き抜けた新境地、Ykiki Beatから再発見したこと

一以前は一時期ロンドンを拠点に活動されていましたが、昨年から帰国していて。このコロナ禍をどうお過ごしだったんでしょう?

秋山信樹(以下、秋山):帰国はコロナがきっかけではなかったんです。2019年の夏頃に前作『Songs of Innocence & Experience』をリリースして、下半期はずっとツアーの予定だったのでロンドンの家も解約して。その後にコロナ禍になってしまったので、そのまま日本に残ることになった感じですね。海外に行けない制約は厳しいですが、文化の違い、言語面やビザの心配もない今の状況をむしろ逆手に取って、日本でフォーカスしてやれることにも改めて色々と気付かされました。制作環境を整えたり、拠点作りをしっかりやろうという意識が前よりも増したと思います。今できることを最大限ブーストして、楽しいこと全部やりたいですね。

下中洋介(以下、下中):本をたくさん読んで自分を養ってます。大学ではアメリカ文学専攻していたので、それにまつわるフィクションを読んで、その批評を読んでの繰り返しですね。音楽を聴きながら読んで色々吸収しつつ、気持ちが高まってきたら何か作ったり。それがつらくなったら、本当にダラダラします。

嘉本康平(以下、嘉本):僕も本を読んだり、ゲームもしていたり。好きなように過ごす時間が前より増えたなと思います。前はもっとインプット、アウトプットを意識した生活をしていた面も大きいんですけど、日本に帰ってきてからは安心感もあって自分の好きなように過ごしていて。アルバムとか曲制作も自分の好きなように作ったのが、コロナになってからの過ごし方の一つかなと思いますね。とにかく自分が好きなことをやっているとただダラダラしちゃうと思うけど、それは考える時間にもなるかなと思っています。

加地洋太朗(以下、加地):アルバムの制作もあったんですけど、僕は実家で家族と暮らして自分の生活環境とかこの先を改めて見直していました。結局一人暮らしを今年頭くらいに始めて。自分1人だと頻繁に人とコンタクトを取るような人間でもなかったので、普段の過ごし方も含めて色々見直し始めているところですかね。

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