40位 ビッグ・パン feat. ジョー「Still Not a Player」(1998年)

アップタウンさ、ベイビー。今は亡き偉大なるブロンクスのMCとR&Bシンガーが軽快なピアノに乗せて、プエルトリカンやブルネットのラテン系など異文化の「若いインテリ女」を求めて卑猥な言葉を吐く。パンよ、安らかに。彼はプレイヤー=女たらしなどではなかった。ただ十分に遊んだだけだ。



39位 セバドー「Brand New Love」(1992年)

狼に育てられたパンク少年たちが、人間へと成長する過程で大きな一歩を踏み出したような曲。静かなフォーク調から激しいギターのフィードバックへと展開する。自分のちっぽけな厳しい世界を切り開いて新たな恐怖感を味わい、部屋の向こう側にいる女の子に微笑みかけるのだ。



38位 ゲトー・ボーイズ「Mind Playing Tricks on Me」(1991年)

背筋も凍るようなギャングのストーリー。淡々と流れるジャズ・フュージョンのループをバックに、最後はウィリー・Dが血まみれの拳をコンクリートに叩きつける。



37位 ニュー・ラディカルズ「You Get What You Give」(1998年)

最も典型的な一発屋。壮大で光り輝くプロムのアンセム。MVではグレッグ・アレキサンダーがバケットハットを被り、モールを荒らす。そして最後にはベック、ハンソン、コートニー・ラヴ、マリリン・マンソンらを小馬鹿にして締めくくる。ニュー・ラディカルズのメンバーが作曲に関わり、映画『はじまりのうた』にも使用された別の楽曲が2015年のオスカーにノミネートされたものの、残念ながらレッドカーペットをバケットハット姿で歩くチャンスはなかった。



36位 ポーティスヘッド「Glory Box」(1994年)

エレガントなトリップ・ホップのメランコリー。アイザック・ヘイズによる70年代の不滅のファンクで、ベス・ギボンズが悲しみを紛らす。この頃はまだ生まれていないアレシア・カーラも、2015年のヒット曲に同じヘイズの楽曲からサンプリングしている。


Translated by Smokva Tokyo

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