性的人身売買でまたもや訴えられたマリリン・マンソン、虐待の数々が明らかに

マリリン・マンソンことブライアン・ワーナー(Photo by Richard Shotwell/Invision/AP)

米モデルのアシュリー・モーガン・スミスリーンが、性的暴行、性的殴打、故意の精神的苦痛の賦課、人身売買、不法監禁などの罪でマリリン・マンソン(本名:ブライアン・ワーナー)を訴えた。

【画像を見る】触る、舐める、挿れる、悪行三昧のポルノ男優

マンソンを訴えたのは、『ゲーム・オブ・スローンズ』の女優エズメ・ビアンコ、マンソンの元個人アシスタントを務めていたアシュリー・ウォルターズ、匿名の女性に次いでスミスリーンが4人目。彼女はマンソンから性的不適切な行為を受けたと主張する十数人の女性の1人でもある。

スミスリーンの訴訟は、先のPeople誌とのインタビューの内容をほぼなぞった形。ワーナーは2010年の夏ごろ、映画に出演してほしい、と言って最初に彼女に接触した。訴えによれば、会話を重ねるうちにシンガーは彼女に熱を上げ、「自分の理想の女性だ」と言って、写真を送るよう頼んだ。彼女いわく、彼は映画『トゥルー・ロマンス』のリメイク版への出演をえさに、その年の11月に彼女をロサンゼルスへ呼び寄せた。到着後まもなく、一生に住まないかと言われたという。

【画像を見る】マンソンを告発したモデル、アシュリー・モーガン・スミスリーン(米People誌表紙)

最初に言葉を交わした当時スミスリーンはバンコクでモデルをしていたが、彼女をロサンゼルスへ移住するようそそのかし、映画出演を約束してモデルから女優に転向するよう勧めた行為は人身売買被害者保護法に違反する、と彼女は主張している。「マンソンはこれらのオファーがでっちあげだとわかっていた。映画の企画制作を完成させようという努力は何ひとつ行われず、今日に至るまでプロジェクトの状況は一切公表されていない」と原告は訴えている。「マンソンはひとえに、スミスリーン氏をアメリカに呼び寄せるために映画の企画を口実にした」(マンソンが90年代後期に設立した会社Marilyn Manson Recordsも、共同被告人として名前が挙がっている)

訴えによれば、2人の関係はここから急速に変化し、マンソンはバンドメンバーの前で彼女を叱責するようになった。彼女がアパート兼撮影スタジオにいるときは、黒い下着を着てメイクをするよう強要されたという。2人は同意の下で性的関係を結んだが、スミスリーンによればこれもまた変化した。ある日意識を失った状態から目が覚めると、手首と足首を縛られた状態でワーナーから挿入されていたという。彼女がやめてと言うと、「うるさい」「黙ってろ」と言われたそうだ。本人いわく、この事件で肋骨にひびが入り、陰部を損傷した。「彼は『好きになった相手にはレイプなんかできない』とずっと言い続けていました」と、彼女はPeople誌のインタビューに語った。

Translated by Akiko Kato

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE