価値観、哲学を時計でも音楽でも伝えたい―楽しみです。そして、そうした哲学を持つ隆一さんのオリジナルモデルの時計がヨーロッパの時計メーカー2社から発売されますね。はい。音楽をモチーフにした所がいくつもあるデザインなんです。
―それと、「ボスフォラス・レザー」とのコラボしたオリジナルのウォッチケースとウォッチロールも販売になります。これは隆一さん書き下ろしオリジナル曲のオルゴールが付いてくるんですよね。はい。ボスフォラス・レザーのウォッチケースかウォッチロールを買っていただいた方から抽選で1名の方に、僕がこのために書きおろした曲「Verse o’Clock」の本物のオルゴールを作ってプレゼントするんですよ。本物のオルゴールは1つだけですが、それ以外の方にはその曲のダウンロードコードが付きますので、「Verse o’Clock」はお聴き頂けます。将来的には、この曲をバンドバージョンとかにして、みんなにも聴いてもらえるようにするかもしれません。
―それも楽しみです。隆一さんこだわりの音楽と、職人が作る機械時計のコラボレーションは、哲学のクロスオーバーでもあるので素敵だなぁと思います。当然、音楽も新しいものが生まれなければいけないんですけど、音楽の歴史という新陳代謝の中で残されていったものに惹かれて、ヴィンテージの楽器や機材を使っているので、それでいうと機械式時計って恐竜みたいな存在ですからね(笑)。iPhoneでもGalaxyでも時間なんてわかるのに、あえて機械式時計を腕につけることで、自分の人生の存在意義を高めているわけですから。そういう価値観、哲学を時計でも音楽でも伝えたいという想いはありますね。
―今だからこそ大切な価値観、哲学だと思います。別にボーカロイドが悪いというわけではないけれど、ボーカロイドだったら完璧な音程も作れますし、それはそれでいいと思うんです。けど、人間が歌えば音程もテンポも絶対にジャストには歌えない。そこに何かの揺らぎが生まれて、それがまた音楽や芸術の美しさにもなる。機械式時計もそういうことだと思います。
―隆一さんの音楽は、今後そういう“揺らぎ”を大切にしていくものにどんどんなっていくのでしょうか?そうですね。ただ、僕は最先端のこともやっていきたいと思っているし、たぶんLUNA SEAのメンバーもそういうことにはビビットに反応しながら、上手く自分たちの音楽に取り込んでいっていると思うんです。それは演出にせよ、音色にせよ、それからジャンル的なものにせよ。一方で、LUNA SEAは音をすごく大事にしているバンドなので、「アナログで録って、アナログでミックスしちゃう?」みたいな先祖還りも全然ありだし、いろんなチャレンジがあると思うんです。だから、素直にいろいろとやっていきたいと思っているので、ここ先も楽しい音楽の旅になるんじゃないかと思っています。
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