SUGAが語る、BTSが世界制覇後もハングリー精神を保ち続ける秘訣

米ローリングストーン誌より、BTSのSUGA(2021年4月6日、韓国・ソウルにて撮影) Photograph by Hong Jang Hyun for Rolling Stone. Fashion direction by Alex Badia. Shirt and pants by Dior Men.

「たしかに時折、『どうしてあんなに長い時間をスタジオで過ごさなければいけなかったんだろう?』と思うことはあります」とSUGAは語る。

胸が痛くなるような告白めいた歌詞、ときにはバスタ・ライムスばりの感情の激しさを爆発させるテクニカルでヘヴィなフロウ、多岐にわたる制作活動と作曲家としてのクレジット、さらには仕事に対する不屈の信念。SUGAは、BTSがグループとして持つアーティスティックな魂に欠かせない存在だ。今年の4月、彼は韓国・ソウルの所属レーベルの本社からグレーのニットキャップ、白いマスク、黒のパーカというスタイルで、うつ病との闘い、作曲プロセス、世界制覇後もハングリー精神を保ちつづける方法など、さまざまな話題について米ローリングストーン誌に語ってくれた。

※先月、米ローリングストーン誌がBTSが本誌の表紙を飾ったことを記念して、各メンバーをフィーチャーしたデジタルカバーストーリーを数日にわたって掲載した。日本版も「Rolling Stone Japan vol.15」発売日の6月25日へのカウントダウン企画として、完全翻訳記事を毎日掲載していく。

【動画を見る】BTSのSUGA 表紙メイキング映像


ー昨年の11月に肩の手術を受けたそうですね。練習生時代の怪我が原因だと聞いているのですが、その後、調子はどうですか?

ずっと良くなりました。やらないといけないリハビリがまだまだ残っていますけど、かなり良くなりましたよ。おっしゃる通り、20歳のときの事故で肩を怪我してしまって、それがどんどん悪化し、とうとう手術を受けることを勧められました。幸い、スケジュール的にも手術を受けられる余裕があったので、受けることにしたんです。

ーこの数年間、怪我を抱えた状態でここまで高度な振り付けをこなしてきたとは驚きです。いったいどうしたらそんなことが可能なのでしょうか?

手術を受ける前の年には、ほぼ毎月治療を受けたり注射を打ったりしていたと思います。でも、コンサート中に腕を上げられなくなったり肩をフルで動かしたりできなくなることも何度かありました。ですから、問題は痛みではなかったんです。どちらかと言うと、パフォーマンスを続けられるかどうかが問題でした。実際、パフォーマンス中はアドレナリンだか何だかが出ているのであまり痛みを感じません。でも、その翌日に痛みや違和感を覚えたり、腕を上げられなくなったりするんです。

Translated by Shoko Natori

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE