シリアルキラー事件、72歳元肉屋の男の自宅から約4000個の白骨が発見

Fernando Llano/AP Images

現地時間2021年6月12日、メキシコ警察当局の捜査員たちは5月から行なってきたシリアルキラー事件の捜査の結果、容疑がかけられていた肉屋の男の自宅から、約4000個(17人分)にものぼる白骨の破片が発見されたことを報告した。

AP通信の伝えるところによると、2021年5月15日、買い物から帰ってこない妻を不審に思ったメキシコシティの警察署長が妻の捜索を始めた。夫妻の知り合いであったアンドレという肉屋の男が妻と同行していると考えられており、警察署長がアンドレの自宅に向かうと、その地下室では妻がバラバラにされた死体となって発見された。

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警察によりアンドレの自宅が捜索されると、そこには女性の衣服、装飾品、化粧品、投票者IDや身分証明証、携帯電話などに加え、アンドレが他にも殺人を行なっていることを示すようなビデオテープが発見された。見つかった身分証明証には5年もの間行方不明になっている女性のものも含まれていた。現在では使われなくなった8ミリフィルムやVHSを考えると、遥かに昔から犯行が行われていたことが予想される。

警察署長の妻を殺害した容疑の裁判を待つ一方で、警察はさらに容疑者自宅の地下を掘り返すなどして捜査を続けた。そしてついに6月12日、捜査員たちは5月から継続してきた捜査の結果、17人の人間が4000個にものぼる白骨の破片となって発見されたことを報告した。この事件について、メヒコ州司法長官はまだコメントを発表していない。

メキシコ当局はこれまで、容疑者のファーストネームに加え、彼が72歳で、以前は肉屋として働いていたこと、地区の自治会長を務めていたことを明かしている。AP通信によると、容疑者は肉屋が専門的に使う、弓鋸とナイフで最後の被害者を解体したようだ。捜査チームは白骨の破片からDNAを抽出し、被害者たちの特定を試みている。

From:Mexican Police Find Thousands of Bone Fragments at Suspected Serial Killer’s Home

Translated by Kazuhiro Ouchi

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