甲斐バンドの70年代・80年代 新しい時代を切り開いた軌跡

甲斐バンドのデビュー45周年のライブベストアルバム『サーカス&サーカス2019』

日本の音楽の礎となったアーティストに毎月1組ずつスポットを当て、本人や当時の関係者から深く掘り下げた話を引き出していく。2021年6月は甲斐バンド特集。第2週はシングル『HERO(ヒーローになる時、それは今)』でヒットする前後の、1977年から1979年までの甲斐バンドを振り返る。

田家秀樹(以下、田家)こんばんは。FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」案内人、田家秀樹です。今流れているのは、甲斐バンドで「嵐の季節」。1978年に発売の5枚目のアルバム『誘惑』からお聞きいただいております。

関連記事:甲斐バンド、1974年から1977年までの歩みを振り返る



今週の前テーマ、というより1曲目という感じですね。いかがですかこの曲? 当時も好きな曲だったんですが、今回改めてずっと聴き直していてこの曲は響きましたね。今だからこそ響く要素がたくさんある曲だなと思いました。コートの襟を立てて雨や風をやり過ごそうとする、この毅然とした姿勢。背筋が伸びていて、視線は遠くまで見ていますね。テレビのアナウンサーや新人のコラムの年寄りが象徴するという世間、世の中に氾濫している偽りだらけの情報に流されまいとするこの意志。甲斐バンドは1970年代の終わりから、1980年代に入って特にハードボイルド路線が強まってくるんですが、この曲がその序章だったなと思いますね、街角に立っております。

Rolling Stone Japan 編集部

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