J-HOPEが語る、BTSで成長することとソロ活動の意味

米ローリングストーン誌より、BTSのJ-HOPE(2021年4月6日、韓国・ソウルにて撮影)Photograph by Hong Jang Hyun for Rolling Stone. Fashion direction by Alex Badia. Coat and pants by Fendi; ring by FOTL; necklace by Wilhelmina Garcia.

「人々にもっと元気を与えられる音楽をつくりたかったんです」。米ローリングストーン誌によるBTSデジタルカバーストーリー第1弾の個別インタビューでJ-HOPEは語った。

数多の有名人BTSファンのひとりとして知られる米人気深夜番組 「レイト・レイト・ショーwithジェームズ・コーデン」のホストでコメディアンのジェームズ・コーデンは、BTSについて「本質は善へのエネルギーである」と述べた。えくぼのある笑顔、やわらかい物腰、ステージ上での圧倒的な存在感が印象的な27歳のラッパー、ダンサー、ソングライター、プロデューサーのJ-HOPEは、BTSの根幹にある善良さとあふれんばかりの才能の結合を体現する人物だ。J-HOPEという名前にも、そんな彼のポジティブさが投影されている。米ローリングストーン誌が急きょ行ったBTSメンバーとのソロ・インタビュー第1弾のなかで、J-HOPEはデビュー初期を振り返り、ミュージシャンとしての今後をはじめ、さまざまな話題について語ってくれた。J-HOPEは、韓国・ソウルにあるHYBE傘下のBig Hit Music(BTSの所属レーベル)の本社のスタジオルームから、パリッとした白いTシャツにオリーブグリーンのコートを羽織ってインタビューに応じてくれた。テレビ番組のインタビューで見せる元気いっぱいの姿と比べると抑え気味だったが、親しみあふれるまぶしい笑顔は健在だった。

※先月、米ローリングストーン誌がBTSが本誌の表紙を飾ったことを記念して、各メンバーをフィーチャーしたデジタルカバーストーリーを数日にわたって掲載した。日本版も「Rolling Stone Japan vol.15」発売日の6月25日へのカウントダウン企画として、完全翻訳記事を毎日掲載していく。

【動画を見る】BTS・J-HOPE、表紙撮影のメイキング映像


ー起きてすぐ、ここに直行ですか? それとも、今朝は何か別のことをする余裕はありましたか?

バスルームに行きました!(笑)

ーパンデミックに見舞われたこの1年を通じて、ご自身の新たな面を何か発見しましたか?

この1年は、僕たちの日常生活がどれだけかけがえのないものであるかを知るための機会でした。今後のあるべき自分の人生と、こうした状況でも落ち着いて集中していることの大切さについて考えました。自分について深く考える時間でしたね。

ーそこから学んだことは?

自分がいちばん得意なことをやるべきだ、ということですね。時間は流れて、人生は進んでいきますから、僕たちは音楽とパフォーマンスを続けなければいけません。人々の心を慰め、希望のようなものを与えられる音楽をつくるべきだと素直に感じたんです。ほかの人たちと同様に僕たちも普通の人間ですから、同じことを感じるんです。だからこそ、人々にもっと共感してもらえて、もっと元気を与えられる音楽をつくり、パフォーマンスがしたかったんです。


BTSのJ-HOPE(2021年4月6日、韓国・ソウルにて撮影)
Photograph by Hong Jang Hyun for Rolling Stone. Fashion direction by Alex Badia. Coat and pants by Fendi; ring by FOTL; necklace by Wilhelmina Garcia.

ー名曲「Life Goes On」のメッセージと通じるところがありますね。

「Life Goes On」は、パンデミックという状況で僕たちに何ができるか? という問いかけから生まれた楽曲なんです。それは、この瞬間だからこそ語れるストーリーです。心を開いてメンバー間で感じていることを話すモチベーションにもなりました。だからこそ、大切な曲だと思っています。

Translated by Shoko Natori

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