若きクリエイター音楽かいとが見据える、世界に日本の音楽を届ける目標

ー「Love myself」を始め、今回の収録曲は自分自身に対して前向きな曲が多い作品かなと思いました。そういう心境の変化ってありましたか?

かいと:周りに、自分のことより周りに気をつかっている人たちが多いなと思っていて。気を使うのはいいことなんですけど、そういう人たちにもっと自分自身に対しても色々な考えを持ってほしい。周りのことよりまず自分のことからじゃないかな? という思いがありました。

ーかいとさん自身もそういうタイプなんですか?

かいと:僕はこれまで何回か転校を経験したんですけど、自分がどう見られているか気にしちゃうことが多くて。でも途中から気づいたんですけど、あまり周りの人はそこまで自分を見ていない。そこからまず自分がどういうメンタルを持っていったほうがいいかを考え始めたんです。そういう意識が広く出たのが今作かなと思います。

ー「春の前に」はいかがでしょう? 卒業をテーマにした曲で、他の曲に比べてボコーダーなど声のエフェクトもほとんどかかってないですね。

かいと:最初は皆で歌える合唱曲として卒業式で歌おうがテーマだったんです。実は高校が、僕が初めて入学から卒業までいた学校なので、何か残したくて。自分から先生に卒業の曲を作っていいですか? って頼みましたね。

ー先生も快諾してくれたんですか?

かいと:それが、僕が言い出したのがかなりギリギリだったので、そんなん今から変えれるか! って言われたんです(笑)。でも、そう言ってくれて嬉しいから一緒に頑張ろうって先生たちが言ってくれたんです。なんとか式までに間に合わせることができました。でも、コロナの時期なので、式で実際に歌うことができなくて。それでも皆練習してくれたので、教室を借りて事前にクラスごとに録音して、それを最後に僕がまとめて合唱にしたんです。皆からの反響はたくさんあったんですけど、あんなん(歌うの)難しいわ! って言われました(笑)。卒業式に流して聞くという形になりました。難しいと言いながら歌ってくれたので嬉しかったです。



ー高校では、同じく音楽好きな友達もいたんですか?

かいと:作曲する友達はいなかったんですけど、最初にできたのが軽音部の友達で、そこからの繋がりでできた友達は多いですね。音楽が好きなのは共通しています。高校2、3年は同じクラスで大体4人組で集まってたんですけど、皆音楽が好きでした。でも、不思議なことに、それぞれ好きなジャンルや曲が違ったりしていたので、皆で共有したりはしなかったですね。

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