若きクリエイター音楽かいとが見据える、世界に日本の音楽を届ける目標

ーEPのタイトルは『君は音楽で泣いた』ですが、前作のタイトルとも関係があるんですよね?

かいと:前作のタイトルが『僕は音楽に照らされて』だったんですけど、照らされて"、"と後ろに読点があるイメージがあったんです。それに続く一文として「君は音楽で泣いた」にしました。

ー作品全体のテーマは決まっているんですか?

かいと:自分の中では涙を題材にしようと思っていて、涙から広げて今回の題名にしました。自分でもなんでかな?と思うんですけど、作っていったら涙とか水のようなものに関係しているなと。最後の曲「春の前に」も卒業の曲なので、卒業で泣いたのと繋がるなと思って。なんで涙にしたかと言われたら難しいんですけど、全体から涙というのが出てきました。

ーEPリリース時のツイートには「ほんの少しでも、あなたの力になれたら嬉しいです」と書いてあったのが印象的で。ご自身の作品を通して、リスナーや世間を救いたいという思いがあるんでしょうか?

かいと:皆に伝わってほしいっていう強い意志はないんですけど、僕自身が小中学校で歌詞に助けられたことが多いので、個人の中でちょっとでも響いてくれたら嬉しいという思いがあります。

ー「希望」は、歌詞の冒頭から私の心に触れないで、と周りをはねのけながら、最後には「叩く心臓 まだこの希望が 生き続けている限り 力強く叩き続けていて」と力強さを感じる曲ですね。

かいと:この曲は自分の中でもびっくりするくらいスムーズにできた曲で。メロディが最初にできた時に、同時に歌詞もできたんです。自分の中で音楽で生きていきたいと思っていた時期があって。果たして音楽でやっていけるのかどうかが詰まっている。最初の「私の心に触れないで」というのは特に考えることもなく完成したんですけど、そこからもっと前に進んでいけるようにしたくて。"触れないで!"と縮こまっているところから、最後は前向きになるようにしました。コロナ禍でも、皆ちょっとは何かしらの希望を持っていると思うので、それが大きくなるイメージです。



RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE