性的暴行で訴えられたマリリン・マンソン、元アシスタントが明かす「尊厳破壊」のやり口

マリリン・マンソンことブライアン・ワーナー(Photo by Sipa USA via AP)



マンソンを恐れて暮らしていた

彼女が言うには、最終的に解雇されたのは2011年10月だったが、マンソンは彼女がアート作品を盗んだと主張して、その後も彼女に嫌がらせを続けた。Facebookのアカウントをハッキングされた、とも彼女は主張している。

ウォルターズさんは、性的ハラスメント、性的暴行、性的殴打、故意の精神的苦痛の賦課など6件で訴えを起こしている。性的嫌がらせをしたマンソンは性差別に関するカリフォルニア州民法の違反にあたり、また市民権の行使を妨げたことは恐喝・脅迫から市民の権利を守る別のカリフォルニア州民法、通称Bane法にも違反している、と彼女は主張している。

「このような恐ろしい経験を告発するという英断を下したアシュリーの代理人を務めることに、特別な思いと栄誉を感じています」と、彼女の弁護を担当するヴァリ・ケイン&ヴァニーニ法律事務所は声明を発表した。「彼女が今回の訴訟で加害者の責任を追及するのは、他の女性たちが同じ目に合わないようにするためだけでなく、日ごろから権力と影響力を乱用する人々の手にかかり、トラウマを負った他の被害者に力と勇気を与えるためでもあります。近年、アシュリーやマリリン・マンソンの被害者の皆さん方のおかげで、被害者が名乗り出るには意思と時間を要することを議会や裁判所も理解するようになりました。暴行に耐え忍んだ末に、自分たちの声を聞き届けてもらうために戦うアシュリーやその他被害者に心から感服いたします」(マンソンの弁護団はいずれの暴行容疑も全面的に否定している)

ウォルターズさんは過去に支払われるはずだった賃金の遡及支払いと、額面不詳の損害賠償を請求している。またマンソンが所有する彼女の写真や、書面による同意なく入手した他の女性たちの卑猥な写真の処分も要求。さらに、マンソンとMarilyn Manson Recordings Inc.の従業員に対しては、反性的ハラスメント・反性的暴力のトレーニングを受けるよう求めている。

今年初め、ウッドはマンソンを暴行で非難した。彼女は以前ビアンコと協力して、家庭内暴力の被害者の権利を拡大するPhoenix法の制定にも尽力している。ビアンコは今年4月にマンソンを告訴。複数の女性たちが名乗り出たのをうけ、マンソンとつながりのあるエンターテインメント業界はこぞって彼との関係を断ち切った。彼のレーベルLoma Vistaは契約を解除。マネージャーだったトニー・シウラ氏も袂を分かった。ブッキングエージェントのCAAは、代理人契約の打ち切りを発表。TV番組『Creepshow』と『American Gods』は、予定されていた彼の出演を取り消した。

マンソンは今年2月に声明を発表し、女性たちの非難は「事実をひどくゆがめている」と発言した。「私の親密な関係はつねに、志を同じくするパートナーとの完全な同意に基づいていた」と本人。「他の人々が過去を誤ってとらえようとする理由はさておき、それが真実だ」

ウォルターズさんはビアンコの主張に関するニューヨーク誌のインタビューで、マンソンを恐れて暮らしていた、と語った。「みな人格を奪われていました」とウォルターズさん。「誰もが四六時中、ビクビクしながら過ごしていました」

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from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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