登坂広臣が語る、華やかな表舞台で見つけた自分の「使命」とは?

登坂広臣(Photo by ティム・ギャロ)



7人ではなく一人だからこそ実感できる「光」と「影」

―「SHADOW=影」にフォーカスを当てようというアイデアは最初から決まっていたんですか?

1年以上前にリリースしたアルバム『Who Are You?』を作っている時と、コロナ禍に入る前にソロでドームのステージに立っている時、その時から既に次は自分の心境を吐露したような作品を作ろうかなって思っていて。自分自身への問いに対する答えになるような。なので「ANSWER... SHADOW」というテーマは、1年以上前に決めていました。

三代目 J SOUL BROTHERSでドームのステージに立つのとソロでドームに立つのでは全然感覚が違うんです。三代目だけでなくソロアーティストとしてもドームのステージに立つことが出来たんだなっていう実感とともに、7人ではなく一人だからこそいつも以上に強く光が当たったり、ドームだったら何万人の視線や声援がすべて僕にぶつけられるというか。物理的に光が強く当たったぶん、影が濃くなるように、自分もステージに立ってパフォーマンスをしている時にドームでライブがやれたという達成感や喜び、充実感を感じながらも、それと同時に心にぽっかり穴が不思議と空くというか。その感覚をステージに立ちながら感じていて。

『Who Are You?』って自分自身に問いかけたものに対して、心にぽっかり穴が空くような感覚があるのであれば、そこに対するアンサーで影、闇とかそういう部分を表現しようと思って「ANSWER… SHADOW」という言葉が思い浮かんだんです。

ーなるほど。三代目の7人で立つステージとの対比という意味もあるんですね。それは登坂さんにとって、とてもパーソナルなことですよね。アーティストとしてというより、一人の人間として。

人って心の中に光と影の二つの面を必ず持っていると思うんです。これまでの僕は後者を表現することがカッコ悪いと思っていたというか、そういうことをは見せない美学みたいなものがあって。でも、デビューして10年以上アーティスト活動をしていて、たくさんの夢も叶えたし、たくさんのものを手に入れたかもしれないけど、その一方でぽっかり空いた穴だったりとか弱さみたいなものを、そろそろ見せてもいいんじゃないかって思えるようになった。それはコロナとかは関係なく、人誰しもが一面として持っている部分を、こういう風にアートや音楽で表現するのは、アーティストとして自分が一つ成長できるだろうと。今まではそういうのを押し殺してカッコつけていたかもしれないけど、自分の心って実はこんなにも脆くて、チョンって押したらすぐに倒れるような弱さを持っているということを、今作を通して伝えたかったというのもあります。この先に自分が何か模索して見つけるものがあるんだとしたら、自分の弱さを引き出すことかなっていうのは思いました。


Photo by ティム・ギャロ

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