Juice=Juiceが語る、実力派と言われる「歌」をメンバー目線で徹底解説

Juice=Juiceらしい「歌」

―敢えて抽象的な聞き方をしますけど、Juice=Juiceらしい歌ってどういうものだと思いますか? 僕はどの時代のJuice=Juiceの歌も好きだし、そういう人はほかにも多いと思うんですけど、そこには何か理由があると思うんですよね。

段原 それは金澤さんが今もいてくださっているからだと思います。Juice=Juiceが結成されたときはみなさんすごく若かったけど、当時から金澤さんは大人っぽい感じ、艶っぽい感じを一番出してくださっているので、Juice=Juiceの品がいい感じや綺麗な感じはいつまでも残していきたいですし、そこにいろんな要素を入れていきたいなと思います。

―初期は背伸びした大人っぽさでしたよね。

金澤 そうですね。結成当時は「自分が実年齢よりも上の女性だと思い込んで歌ってください」と言われていたし、背伸び感というのはずっとありました。衣装も初期の頃からアイドルアイドルしたものより私服っぽいものが多かったので、そこがJuice=Juiceらしさなのかなと思っています。

―なるほど。

金澤 私と植村あかりちゃんが今、インディーズ時代の1stシングル「私が言う前に抱きしめなきゃね」を歌ってもあのときの背伸び感は出せないんですけど、新メンバーが背伸びして歌ってくれることで当時のようなギャップを表現してくれているので、そのおかげでJuice=Juiceらしさを保てているところもあるのかもしれないです。



―では、みなさんがいい歌を歌えたと思うのはどういうときですか?

段原 普通にコンサートをしていた時は歓声が聞けたので、「ふぅ~!」って声が上がると、「おお~」って私も思えていたんですけど、今はメンバーが「ここよかったよ」って褒めてくれたりするのでそれはすごくうれしいですね。

井上 私も人から褒められて自覚することのほうが全然多いですし、親が観に来てくれたときは「あそこが低かったよ」みたいに指摘してくれるので、それは素直に受け止めるようにしています。親の感想って大事だなと思いますね。

―人からの反応が基準になってくるんですね。

段原 自分で「めっちゃ上手く歌えた!」っていうのはないですね(笑)。ライブで練習してきたことを出そうとすると割と“収まってしまう”のであまり考えて歌ってないし、好きにやってるのであまり覚えてなくて(笑)。なので、メンバーから言われると「ああ、そうだったんだなあ」って思いますね。

金澤 私の場合は、いい歌が歌えなかったと自分で思っていた時の方が反応がよかったりします。Juice=Juiceは葛藤や苦しい気持ちを歌詞にしている曲が多いので、自分が悩んでいたり、「これでいいのかな?」と思いながら歌うほうが曲の雰囲気に合うし、逆に気持ちよく歌ってしまうと自分が思ってるほど反応がよくなかったりするんです。

―なるほど。

金澤 自分が楽しむことはもちろん大事だと思うんですけど、自分だけが気持ちよくなってしまうとそれはもうエゴというか、ちょっと違うのかなと思うので、高い音でロングトーンを歌うときもその中で何を伝えるのかということを意識しないといけないと思っています。

―では、今のJuice=Juiceに必要なものはなんだと思いますか?

段原 かわいらしい声。

金澤&井上 ああ~。

段原 愛香ちゃんもそういう感じで歌ったりするんですけど、もともとの声質がかわいい属性の人は由愛ちゃんしかいないかなって。これまでは宮本さんと宮崎さんがかわいい曲を歌っていることが多かったので、かわいい感じの明るい声の子がいるといいなあと思います。

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