バイデン大統領、米医療システムにおける「性別」を性自認と包括する方針に再転換

合衆国保健福祉省長官のハビエル・べセラは、今回の変更に関する声明の中で「昨年最高裁において6対3で決定された、性的マイノリティの人々は性自認と性的指向に基づき職業における差別から連邦政府により守られる」という規定を引用している。この決定は、保健福祉局公民権課が性的マイノリティとカテゴライズされる人々からの差別事案の報告を精査することを可能にするものでもある。

べセラは「最高裁判所は、人々は性別により決して差別されず、個人の性自認や性的指向に関わらず法の下に平等な処置を受ける権利を持つことを明らかにしました。従って本日、これからの保険福祉省は差別の報告に対処することを宣言しました。LGBTQを含むすべての人間は、今後一切の差別や干渉なく医療行為を受けることができるべきなのです」と、語っている。

また、アメリカ自由人権協会(ACLU)もこの決定を称賛している。 ACLUによるLGBTQとHIVに関するプロジェクトとトランス・ジャスティスのディレクターを務める弁護士のチェイス・ストランジオは「州議会により攻撃されていたトランスジェンダーの若者たちへの医療にとって、LGBTQの人々への医療から差別を排除する今回の動きは決定的なものです。バイデン政権は、裁判所がこれまで何十年も訴え続けてきたことをついに認めました。LGBTQの人々への差別は法に反するということです。また、トランスジェンダーの人々がこれまでずっと唱え続けてきた、ジェンダーアファーミングケアはその人の命を救う医療行為であるということも認められることになります」と語った。

Translated by Kazuhiro Ouchi

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE