アルファレコードが求めた精神の自由 村井邦彦と共に振り返る

村井邦彦


RYDEEN / YMO、村井邦彦

田家:3月に発売になった、2015年のライブを収録した映像作品『ALFA MUSIC LIVE』から「RYDEEN」をお聞きいただいております。原曲は1979年9月に発売になったアルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』に収録されていました。これが全世界を席巻して日本でも一位になり、YMOブームが決定的になるわけです。お聞きいただいてお分かりのように、今回の映像作品は村井さんがアレンジして、演奏でも参加されたんですね。細野晴臣さん、高橋幸宏さん、村井邦彦さんのYMOです。そこにサポートで武部聡志さんと鳥山雄司さん、大村真司さんが加わっています。

アルファミュージックの作家的自由と国際的ビジネスの二つの柱を象徴していたのがYMOですね。この構想はアルファレコードの発足パーティで発表され、A&Rの大プロデューサーのトミー・リピューマとエンジニアの大御所、アル・シュミットが「これいいね」と言ったことが村井さんの背中を押したんですね。YMOの世界的成功には色々なエピソードがあって、最初のワールドツアーに行くときにファーストクラスで行ったほうがいいよ、と村井さんが言ったんだそうです。理由は、海外の人はそうやって人のことを判断するから、名前もない人が海外に行くときにはそこの格を作らないといけない、という川添さんのアアドバイスがあったそうです。YMOの海外の成功について改めて触れないといけないことがあります。『モンパルナス1934~キャンティ前史~』の主人公である川添浩史さんが、戦後すぐに“アズマカブキ”を海外に広めようとしてツアーを組んだのですが、それを村井さんがヒントにしたというのも聞いたことがあって。その話も伺っております。

Rolling Stone Japan 編集部

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