性的虐待の告発相次ぐマリリン・マンソン、被害者が語った暴行の一部始終

ナイフで血の誓いを結ぼうとした

同棲を始めると、マンソンの言動に変化が見られた。ある時裸でベッドに寝そべっていると、むきだしの背中を鞭で打たれた。マンソンはそれ以前からユダヤ系の血を引くスミスリーンに、ほんの冗談でナチスの紋章が彫られた手裏剣やナイフや鞭を持参してくれ、と頼んでいた。「もし私に使うつもりだと知っていたら、変だと思っていたはずです」と彼女は言った。また、鉤十字を象ったナイフで切りつけられたとも言っている。肋骨に切り傷を負ったほか、外腿に彼のイニシャルを刻印された。後者の傷はPeople誌に写真が掲載されている。また、彼はナイフで血の誓いを結ぼうとしたそうだ。「彼は私のお腹に傷をつけた後、血を飲みました。それから彼の血を私の飲ませようとしました」と本人。「彼に傷つけられるほど、彼のことがもっと好きになって、もっと彼に応えていきました」

彼女は記事の中で、最初の暴行と思われる出来事を詳しく語った。眠りから目を覚ますと両腕が縛られた状態で、マンソンから挿入されていた。「彼はずっとこう言っていました、『愛している人をレイプすることはできない』って」

「残忍なときでも、彼は時々ジョークを言って面白かった。でも時には、この世でもっとも凶悪なモンスターになるんです」と彼女は動画のなかでこう続けた。「彼はよく、『今すぐお前のことを殺せるんだぞ?』と言っていました」

交際が進むにつれ、暴力や虐待の度合いも増していった、と彼女は言う。傷つけられる回数も増え、レイプ中に鼻の骨を折られたこともあったという。別の時にはナイフを投げられ、もう少しで顔に当たるところだったそうだ。彼女が抵抗すると、マンソンは寝室のガラス張りの防音室、通称「お仕置き部屋」に彼女を閉じ込めた。100回以上はそこに閉じ込められたと本人は言う。マンソンが彼女に曲を演奏している最中、トイレに行きたいと言ったのが逆鱗にふれたこともあった。一度は6時間以上も軟禁されたとも語っている。押しなべて、彼は彼女の健康には無頓着だった。彼女の体重は一時期80ポンド近くまで落ち、意識を保つためにコカイン漬けにされたという。「私は栄養不足で、凍えていました」

【画像を見る】マンソンを告発したモデル、アシュリー・モーガン・スミスリーン(米People誌表紙)

Translated by Akiko Kato

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