[Alexandros]が語る、狂気の渇望とドロスがバンドである理由

なんとなく伝わるっていうのが一番大事

―さて、新曲「閃光」は映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の主題歌ですよね。映画ありきの曲でもあるわけですが、どうでしたか。

川上:なんか楽しそうじゃんって思ったんで、挑ませていただきました。自分から出てくるのもあるし、他人からのオファーだったりがきっかけとかで曲が出てくるっていうのも全然あるので。バンドもそうなんですけど、何も目的もなしにスタジオに入って、チューニングしている時の音とか、手グセとかで出た音で、「あ! ちょっと今の絶対忘れないで。もう一回やって」って言って録音して、それが曲になったりとか多々あるんですよ。それと同じ感覚ですね。

―外的要因に影響されてしまうという意味で、コロナ禍で歌詞が書きにくかったりはしませんか?

川上:全然そんなことないですよ。ただいつも、歌詞は時間かかってますね。でも最近、歌詞は頭で考えて作るものではないと思ったんですよ。文章とか論文とかブログとか、それはちゃんと頭で考えなきゃいけないことだけど。頭で考えないのが音楽だと思うから。だから歌詞もそうであるべきだなと。文法的に明らかに変だなっていうのはなるべく避けてますけど。でも、なるべくピュアな、ぼんやりしたままでもいいかなと思いますし。なんとなく伝わるっていうのが一番大事だと思うんですよ。

―メンバー加入、シングルリリース…さてここから先の展開は?

川上:昨日もまさに何の意味もなくスタジオ入りました。とにかくリフができて、なんか曲作ろうって言って、ほぼ同時にスタジオに入って。それが楽しかった。メンバーも色々とアイデアを出してきて。で、これが時間かかるんですけど、また来週ぐらいに入って同じことをやってると思います。もうとにかく捏ねくり回して。今回は締め切りもタイアップとか全くないから、そういう感じで自由に曲を作っているんですけど、面白いですね。

白井:リアドが入ってきたから新しいスタートだとか特に思ってなかったんで、さっきも言った通り、一緒にやってる時間が長かったわけですし。ただ改めて4人で並んでインタビューとかをやってると、ついに入ったんだなって気持ちは強いですけどね。自分もそうなんですけど、人ってだんだんバンドに染まっていくんですよ。バンドマンって我が強いから、あんまり染まっていかないのかなって思ってたんですけど。庄村(サトヤス)もそうだったし、だんだん[Champagne]色、[Alexandros]色になっていく感じがありました。たぶんリアドもそうなっていくんだろうなって。そういうのが楽しみですよね。リアドの変化を楽しもうと思います(笑)。

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