性的人身売買で訴えられたマリリン・マンソン、暴かれた「鬼畜の所業」の数々

2011年、マンソンが寝ている隙に逃亡

訴状によれば、「あるとき、ワーナー氏は部屋中で斧を手に原告を追い回し、壁に穴をあけた」という。「別の時には、ワーナー氏はビアンコ氏の同意なくセックス中にナチスのナイフで彼女の身体を切りつけ、傷の写真を撮影した。そして彼女の同意なく、写真をインターネットに投稿した。ワーナー氏の友人、バンドメンバー、アシスタント、プロデューサー、その他同僚――シウラ氏も含め、みなこうした虐待をさまざまな状況で目撃していた」

訴状によると、2011年6月某日、彼女はマンソンが寝ている隙に逃亡した。彼女が逃げたことを知ったマンソンは再びビザで脅迫したという。2人が再び顔を合わせたのは2年後、マンソンのコンサートでだった。彼女はコンサート終了後にバスで面会したが、そこで彼は「彼女の同意なく無理やりキスし、彼女が出ていくのを阻もうとした」と訴状にはある。マンソンの当時のアシスタントはニューヨーク誌の記事で、この出来事は明朝5時まで続いたと語った。

「ブライアン・ワーナーの責任追及に対するビアンコさんの勇気と献身に胸を打たれました」と、ビアンコの弁護士ジェイ・エルワンガー氏はローリングストーン誌に語った。「掲示捜査が現在進行中なのは理解していますが、あらゆる手段を講じて、彼が犯した忌まわしい行為の責任を追及していくことが重要なのです」。ワーナーに対する暴行容疑で複数の告発者が名乗り出て以来、彼のレコードレーベルLoma VistaとブッキングエージェントCAAは彼を取り扱いアーティストから除外した。またTV番組『American Gods』と『Creepshow』は、予定されていた彼の出演パートを削除した。

今年2月、ワーナーは告発に対して声明を発表し、これら主張は「現実をひどく曲解している」とした。「私の親密な関係はつねに、志を同じくするパートナーとの完全な同意のもとで行われてきました」と彼は主張。「今になって、他人が過去を間違って解釈しようとする理由がなんであれ、それが真実です」

ニューヨーク誌の記事の中でビアンコは、マンソンを「私を破滅させかけ、大勢の女性を破滅させかけたモンスター」と称した。「彼は世間に何度となく、『これが自分だ』と言ってきました」と本人。「公然の場で堂々と偽っていたんです」

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from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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