大麻ビジネスに投資するセレブリティ

「リラックスするためにお酒を飲むような習慣はやめにしたい」


メリッサ・エスリッジ「Etheridge Botanicals」(Photo: Owen Sweeney/Invision/AP)
2004年に乳がんが発覚した後、ロックミュージシャンのメリッサ・エスリッジは医療大麻を服用するようになった。「自分の体、健康、そして未来について、それまでとは違う考え方ができるようになった」。彼女は2013年にCNNに寄稿したコラムでそう綴っている。昨年に息子をオピオイドのオーバードーズで失ったエスリッジは、オピオイド中毒の原因と影響に関する科学的研究の支援を目的とし、自らの名を関した基金を設立した。彼女の大麻ブランドEtheridge Botanicalsは、市販薬の代替となるものを提供することを目的としている。「『Ambienを毎晩摂取するのは嫌。リラックスするためにお酒を飲むような習慣はやめにしたい。それが体に良くないってわかってるから』。そんな風に感じている中年女性に手を差し伸べたい」。彼女はそう話している。彼女の会社は、大麻に関する法律の改正を訴える非営利団体のThe Last Prisoner ProjectやThe Santa Cruz Diversity Center、安価または無償で大麻を必要とする人々に提供する団体WAMM Phytotherapiesを支援している。


ウィリー・ネルソン「Willie’s Reserve」(Photo: Wyatt Counts/AP)
ウィリー・ネルソンは、ホワイトハウスの屋上で大麻を吸った唯一のセレブレティかもしれない。赤髪の訪問者は1980年に、ジミー・カーター大統領の息子チップと共に、手に持ったジョイントに火をつけた。カーターは2020年に公開されたドキュメンタリー『Jimmy Carter: Rock & Roll President』で、その事実を認めている。ネルソンがマリファナの愛好家であることは、何十年も前から広く知られている。大麻が合法化される何年も前から、ネルソンは医療目的での大麻の効能、そして大麻ビジネスの可能性について主張していた。「合法化が進んでるのはいいことだよ。大麻が有害なドラッグじゃないという、私の主張が正しかったということが証明されているわけだからね」。ネルソンは2019年に本誌にそう語っている。「あれは薬なんだ」

from Rolling Stone US

Translated by Masaaki Yoshida

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