ガンズ・アンド・ローゼズ結成秘話 アクセル・ローズを巡る当事者たちの証言

結成当初のガンズ・アンド・ローゼズ(Photo by Paul Natkin/Getty Images)

ガンズ・アンド・ローゼズ結成までの知られざる物語とは? 新たに刊行されたオーラルヒストリー『Nöthin’ but a Good Time』より、メンバー/バンド関係者の証言をお届けする。

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1988年、全身の力を振り絞り、極めて特徴的なシャウトで「Sweet Child o’Mine」をヒットさせたガンズ・アンド・ローゼズだが、ロサンゼルスのサンセット・ストリップで結成された当初は発展途上の不完全なバンドだった。結成からしばらく経った80年代半ば、いわゆる「クラシック」メンバーが集結したことで、バンドにパワーと繊細さが兼ね備わることとなる。アルバム『Appetite for Destruction』が誕生するずっと以前、インディアナ州出身のアクセル・ローズとギターのイジー・ストラドリンは、アクセル、ハリウッド・ローズ、L.A.ガンズといったバンドで活動していた。その後2人に加えて、ギターのスラッシュ、ベースのダフ・マッケイガン、ドラムのスティーヴン・アドラーが合流し、ガンズ・アンド・ローゼズという一つの金字塔を打ち立てることとなる。しかし、頂点に登り詰めるまでは長い道のりだった。彼らは、トルバドールやギャザリズといった小規模なクラブでのギグをブッキングしようと必死だった頃の決意を、今でも決して忘れていない。


『Nothin’ But a Good Time』Tom Beaujour、Richard Bienstock・著

ハードロックの退廃の時代を描いた新著『Nöthin’ but a Good Time: The Uncensored History of the ’80s Hard Rock Explosion』では、ガンズ・アンド・ローゼズのメンバーに加え、L.A.ガンズや初期のガンズ・アンド・ローゼズに在籍したトレイシー・ガンズらが、当時を赤裸々に振り返っている。同書の著者でローリングストーン誌のコントリビューターでもあるTom BeaujourとRichard Bienstockが、ボン・ジョヴィ、スキッド・ロウ、シンデレラ、モトリー・クルーら過激な80年代を体現したアーティストのストーリーと共に、ガンズ・アンド・ローゼズの結成秘話をオーラルヒストリーとしてまとめた。以下の記事は著書からの引用で、バンドのメンバーの他、ガンズ・アンド・ローゼズにつながる様々なバンドでプレイしたミュージシャンたちの証言で構成している。仲間からは「ビル」と呼ばれ、後にアクセル・ローズと名乗るようになった男が、ロサンゼルスで最もデンジャラスなバンドのフロントマンになるまでの顛末がここに語られる。

Translated by Smokva Tokyo

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