江口洋介が語る、やり切った『るろうに剣心』と家庭円満の秘訣

Rolling Stone Japan vol.14掲載/Coffee & Cigarettes 27| 江口洋介(Photo = Mitsuru Nishimura)


そんな斎藤一のトレードマークは「タバコ」。第1作目の冒頭シーンから「くわえタバコ」で登場し、目の前にいる敵を次々と斬り倒していく姿が印象的だった。ちなみに本日の撮影では、劇中でも吸っていた巻きタバコを用意してもらった。

「『The Final』では全カットで吸っていたかな(笑)。タバコって、カメラの前に立つときにはすごく役に立つんですよ。煙が動いているだけで、何かを表現しているようでもあるし。ちょっとしたスモーク効果ですよね(笑)。どのタイミングで、どの方向にどのくらい煙を吐けば絵になるか?みたいなことを考えながら、楽しんで喫煙していました」

そう言いながらタバコを吹かす江口の横顔に、思わず見惚れてしまった。今はやめてしまったそうだが、以前は相当な愛煙家だったという。


Photo = Mitsuru Nishimura 

「もう、全ての作品の役どころを“喫煙する人物”に設定してほしいと思っていたくらい好きだったし(笑)、タバコを吸うのが当然だとすら思っていました。役作りをする時も、この人物は、どんなタバコを吸っているんだろう?などと思いを巡らせるのが楽しかった。タバコにまつわる所作でも、その人物の性格や習性が出るじゃないですか。最近は映画の中でも喫煙シーンがグッと減ってしまったので、役者としては一つの重要アイテムを手放してしまったような気持ちがあります。その点、『るろうに剣心』は思う存分吸えたので(笑)、そういう意味でも楽しかったです」

タバコをやめた江口にとって、今も欠かせないのがコーヒー。毎朝必ず豆から挽いて飲まないと、コーヒーの香りがないと1日が始まらないほど好きなのだそうだ。

「人が遊びに来ても、まずはコーヒーで始まりコーヒーで終わる。いい感じに酔って帰りのタクシーを待っている間にも『コーヒー、飲む?』みたいな(笑)。味ももちろん好きだけど、仲間と時間を共有するときに必要なコミュニケーションツールという感じかな。それはタバコも同じですよね。撮影の待ち時間など、みんなでコーヒーを飲んでタバコを吸うと気持ちをリセットできる。共演する役者さんや撮影スタッフと、仕事の緊張感から離れていろんな話ができる大切な空間でもあるんです。それがなくなってきているのは、ちょっと寂しくはありますね」

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