グレタ・ヴァン・フリート、ロックの救世主が手にした「映画的な傑作アルバム」を考察

最新アルバムは「アート作品」

本作『The Battle At Garden’s Gate』は全12曲入り(日本盤はボーナス・トラック2曲追加)の内容となった。では、気になるアルバム名はどんな経緯で付けられたのだろう。

「アルバムのタイトルが出る前に、ジョシュが『Stardust Chords』の歌詞を書き終えた。僕はあの曲の歌詞が大好きなんだ。このアルバムのテーマは僕たちが創造している世界で、アルバムを通して僕たちが語るのが好きな神話とかストーリーテリングがある。アルバムが完成した後に僕たちが感じたのは、このアルバムに名前を付けるのは、映画やドラマ・シリーズに名前を付けるようなものだった。だから、そういう大作のような感じがする名前を付けたかったんだ。ジョシュとジェイクがヨーロッパをツアー中にカフェかどこかでそのことを話し合い、ジョシュがこのタイトルを曲の歌詞から思い付いたんだよ。彼がそれを口にした途端に、アルバム全体の核心やテーマを表現する素晴らしいタイトルだと思った。このアルバムはアート作品だからね」



いままでにないリズミックなフレーズを用いた「Stardust Chords」は、ライブ・フィーリングに溢れた1曲だ。ほかにも神秘的なイントロで始まる冒頭曲「Heat Above」、繊細な歌心に感情移入してしまう「Broken Bells」、アコギやピアノを導入したバラード調の「Tears Of Rain」など、前作以降に培った表現力を総動員したナンバーがずらりと並ぶ。特に本編ラストを締め括る「The Weight Of Dreams」は、スリリングなアンサンブルに息を飲む強烈な1曲である。

「これはツアー中にほぼライブで作った曲なんだ。以前に『Black Flag Exposition』という曲名でプレイしてた。僕たちはジャムが大好きで、ライブではその時々で行きたい方向に進むから、何度も同じショウはできないんだ。過去数年のツアーでこの曲を書いて、それをスタジオで成熟させたんだよ」

この曲を含む全12曲をライブで聴ける日を楽しみにしている。またこちらの想像を上回るとんでもないパフォーマンスを魅せてくれるに違いない。グレタ・ヴァン・フリートと同時代に生きる喜びを噛みしめながら、あの”狂熱のライブ”を再び体験したい。






グレタ・ヴァン・フリート
『The Battle At Garden’s Gate』
発売中
試聴・購入:https://umj.lnk.to/gretavanfleetWE

日本盤CD購入特典(抽選で直筆サイン・プレゼントなど)詳細:
https://www.universal-music.co.jp/greta-van-fleet/news/2021-03-19/

公式サイト(日本):https://www.universal-music.co.jp/greta-van-fleet/

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