アルファレコード元ディレクターとともに1980年代の作品を振り返る



田家:FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」アルファミュージック特集Part2。日本のポップミュージックの流れを変えた音楽制作会社アルファミュージックの特集。2015年のライブ「ALFA MUSIC LIVE」の映像作品が今年3月に発売されました。この映像の音源を使いながらの特集です。ゲストには、元アルファレコードのディレクター・プロデューサー、現在はニューヨークに拠点を置く株式会社シティレコードのプロデューサー有賀恒夫さんをゲストにお送りしました。流れているのは、この番組の後テーマ、竹内まりやさんの「静かな伝説(レジェンド)」です。

この「ALFA MUSIC LIVE」は日本のトリビュートライブの中でも、屈指の演出、精神、物語が綴られているライブでした。音楽ビジネスが1970年代から発展していく中で、音楽出版やレーベルというシステムが生まれてきたわけです。有賀さんも仰っていましたが、日本のそれまでのほとんどのレコード会社には親会社があって、社長は銀行から来ている人だったりして、音楽好きな人が偉くなれないのが慣習でもあった。でも、アルファミュージックは村井邦彦さんという作曲家が作った会社だったんです。出版社やレーベル、レコード会社と規模が大きくなって形も変わってYMOまで来た。一貫していたのは、洋楽と肩を並べる音楽を日本でも作りたいと。これは1970年代からミュージシャンがずっと思っていたことでしょうけど、企業として形にしていったのはアルファがパイオニアだったと思います。その中心には村井邦彦さんがいた。来週と再来週は村井さんご本人の話が聞けます。彼は今ロサンゼルスに住んでいるのですが、リモートでお話を聞けることになりました。村井さんがどんな方で、どんな夢と理想を持っておられたのかということを楽しみにしながらインタビューを迎えたいと思います。




<INFORMATION>


田家秀樹
1946年、千葉県船橋市生まれ。中央大法学部政治学科卒。1969年、タウン誌のはしりとなった「新宿プレイマップ」創刊編集者を皮切りに、「セイ!ヤング」などの放送作家、若者雑誌編集長を経て音楽評論家、ノンフィクション作家、放送作家、音楽番組パーソリナリテイとして活躍中。
https://takehideki.jimdo.com
https://takehideki.exblog.jp

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