アルファレコード元ディレクターとともに1980年代の作品を振り返る

今月2021年4月はアルファミュージック特集。当時24歳だった若手作曲家・村井邦彦さんが1969年に設立した音楽出版社アルファミュージック。新しい日本のポップミュージックの流れを作った会社です。1977年にはレコード会社アルファレコードも発足、そこからはサーカス、YMO、カシオペア、シーナ&ザ・ロケッツなども羽ばたいていきました。お聞きいただいている「ALFA MUSIC LIVE」は、村井さんが70歳を迎えた2015年に行われたライブでアルファゆかりのミュージシャンが大集結。夢の一夜を繰り広げました。



タイトルの「WE BELIEVE IN MUSIC」は、アルファが設立された時のスローガン。今年の3月にこのライブの映像作品が発売されたんです。今月はそのライブ音源を振り返りながら、アルファレコードの功績を振り返っていこうという1ヶ月であります。先週と今週のゲストは、元アルファレコードのディレクター・プロデューサー、現在は株式会社シティレコードのプロデューサー有賀恒夫さん。鬼の有賀と呼ばれた伝説のディレクターです、こんばんは。

有賀恒夫(以下、有賀):こんばんは。鬼じゃないですけども、優しい有賀です(笑)。

田家:今もこういうお仕事をされているんですよね?

有賀:今はあまり日本でやっていなくて、今はニューヨークが拠点で企画ものの制作をしています。

田家:シティレコードはそのレコード会社の名前ですよね?

有賀:はい、ニューヨークにも設立した現地法人がありまして、ジャズ・シティ・プロダクションというんですけど。

田家:ジャズに特化されている?

有賀:そうですね、所属しているミュージシャンはジャズですね。企画ものだと、映画音楽をニューヨークのピアニストにソロで弾いてもらうとか。そのシリーズは200曲くらいありますね。

田家:そこでは鬼と呼ばれていないわけですね(笑)。そういう今のニューヨークのシーンをご覧になっている方が、2015年の「ALFA MUSIC LIVE」をご覧になってあの時代への感慨みたいなものも感じましたか?

有賀:参加していた人は1980年代に活躍していた方々で、懐かしいですよね。でも音楽的には懐かしいじゃなくて、今も生きているものだと思うので。当時の偉大さが再び認識できました。

田家:今週は3月に発売になったライブ映像『ALFA MUSIC LIVE』のDisc2、1980年代編です。有賀さんに選んでいただいた今週の一曲目「あの頃のまま」。

Rolling Stone Japan 編集部

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