米ディズニー、テーマパーク従業員のドレスコードをジェンダーニュートラルに改訂

これらの基準はディズニーの定める行動基準である安全・礼儀正しさ・ショー・効率の「4つの鍵」の一部であった。しかし、近年ダマロ会長は5つ目の鍵である「多様性の受け入れ(inclusion)」を加えたことを発表した。ダマロは「これまで4つの鍵だったものは多様性を受け入れるという新たな一つを加えて、5つの鍵になります。この5つの鍵に則り、私たちはお客様と交流し、協力してディズニーテーマパークの次の時代を作り上げ、私たちのビジネスの未来に関する決定をしていきます」と、語った。

また、ダマロ会長は、この改革のゴールを「より多彩な表現と責任を組織中で共有すること」としている。彼は、ディズニーがドレスコードを改定した理由として「現代の職場として適切なものであり続けるというだけでなく、従業員たちが自分たちの文化や個性をより自由に表現できるようにするためだ」と、語った。

ディズニー従業員たちのドレスコードの緩和は、テーマパークに於ける時代にそぐわない側面の改修を決定した中で行われた。1月には、ディズニーランドの開業当初からある古株のアトラクション「ジャングルクルーズ」の内容が刷新されることを発表。同アトラクションには、アフリカ先住民の描写を含め、人種差別的な要素が含まれているが、それらの描写が削除されるようだ。フロリダ州オーランドのマジックキングダムにあるアトラクション「スプラッシュマウンテン」では、そのテーマを1946年の映画『南部の唄』としていたが、ディズニー作品では初めてとなるアフリカ系のプリンセスを題材にした2009年の『プリンセスと魔法のキス』をテーマにしたアトラクションに変更すると発表している。

From:Gender-Neutral Haircuts and Visible Tattoos: Disney Loosens Rules for Theme-Park Employees

Translated by Kazuhiro Ouchi

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