ミック・ジャガーが激白、陰謀論者と反ワクチン派は「議論しても無駄」

ミック・ジャガー(Photo by Michael Hickey/Getty Images)

さる4月14日、デイヴ・グロール参加の新曲「Eazy Sleazy」をサプライズ公開したミック・ジャガー。同曲の制作背景と「トンネルの向こうに見える光」、トランプ前大統領の「その場しのぎ」のパンデミック対策、陰謀論者と反ワクチン派について、ローリング・ストーンズのフロントマンが激白。

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ミック・ジャガーは先月、自宅でくつろぎながらパンデミックの状況を追っていた。新曲のアイデアがふと浮かんだのはその時だった。彼はパーソナルな観点とグローバルな観点の両方でこの1年を反芻し、世界はいまだパンデミックで身動きが取れないものの、以前の生活は少しずつ元に戻っていることに気が付いた。そうして完成したのが、過去1年ジャガーが目にした数々の悲劇、不条理、陰謀論、そして希望をまとめたデイヴ・グロールとの共作曲「Eazy Sleazy」だ。

“ワクチンを接種する/俺の血管にビル・ゲイツが流れる/マインドコントロールだ” 自ら「陰謀論へのあてつけ」と呼ぶパートで、ジャガーはこう歌う。“地球は平らで冷たい/温暖化なんて起きちゃいない/北極はかき氷状態/神の再臨は遅れている/ディープステイトはエイリアンだらけ” だがローリング・ストーンズのフロントマンは、「狂騒の20年代」ふたたびと言わんばかりに楽観的な考えをあちこちにちりばめる。“すべてがきっと最高になる”とジャガーは歌う。“地上の快楽の園になるだろう”


「Eazy Sleazy」ジャケット

肉厚でメロディアスな曲を完成させると、ジャガーはそれをデイヴに送り、2人は翌日からさっそく作業を始めたと言う。「サー・ミックと一緒にこの曲をレコーディングするのが自分にとってどれだけ大きなことか、とても言葉では表現できないよ」とデイヴはローリングストーン誌に語った。「夢が叶う以上の出来事だ」ミックはボーカルとギター、デイヴはギターとドラム、ベースを担当し、この1カ月互いに音源をやりとりした。

長年コラボレーションをしてきたマット・クリフォードのプロデュースによるこの曲は、2017年にジャガーがやはりワンオフでリリースした政治色の濃い2曲「England Lost」「Gotta Get a Grip」をさらに前向きにしたような曲だ。ジャガー(ちなみにワクチン接種は終えている)は快く電話を取り、「Eazy Sleazy」について、反ワクチン派について、トランプ政権とバイデン政権の違いについて語ってくれた。

Translated by Akiko Kato

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