Panorama Panama Townが語る、新体制での試行錯誤と最新作

ー「Rodeo」はいかがでしょうか。サーフロック的な要素が感じられますね。

岩渕:デモの段階ではサーフロック的なリフをガレージロックリバイバルっぽく作っていたんですよ。これバンドでやったら楽しそうと思って、スタジオでやってるうちにどんどん楽しくなっていって。「このリフ永遠にできるやん!」ってずっと転がしながらやってたんですけど、それを石毛さんとやったときに「もっとバンド感出せるというか、きわきわを攻められるぞ」って言われて。そこでBPM上げたり、キーを上げたりしたんですよ。それでギリギリの感じも出てきて、どんどん楽しくなっていった曲で。最初はガレージっぽかったんですけど、音作りから何からぎりぎりな感じになっていって、最終的にポストパンクっぽくなったんですよね。



ーデモ段階では良い意味で土臭いというか、ボーカルも気怠げな感じがありましたね。それがギリギリを攻めていく中で、また雰囲気が変わったのかなって思いました。

浪越:元々最初のデモがめちゃくちゃサーフで、そこからPPT Online Studioでガレージっぽくなっていって。最終録音する段階では、BPMも上がったことでパンクっぽい成分も入ってきたと思います。サーフロックからスケーターパンク、サーファーがサーフボードからスケボーに持ち替えて街で悪がってる、みたいなイメージですかね。ギターソロも2本弾いてるんですけど、そのうち一本はハウリングしているようなフレーズを弾いて、そこに悪さとギリギリ感を込めました。

ーそういうアプローチって基本的に皆さんで相談して決めるんですか? 浪越さんが持ってきてこれだ!ってなるんですか?

浪越:皆がそういうイメージを弾いたりしている時に「いいじゃん」ってなったらそれで言葉にしなくても伝わっているのかなと思います。バンドなんで、スタジオで合わせつつ確認してみたいな作業ですかね。

ータノさんはいかがですか? ベースはギターと絡むようなリフがメインですね。

タノ:「Rodeo」はユニゾンなんですけど、BPM215で弾き続けるのはベースとしてはかなりきつくて、ひたすらトレーニングを重ねています(笑)。「Rodeo」に関しては体力勝負って感じですね。ギターはスケボー乗るくらいの感じで行けるんですけど、ベースはマッチョイムズ。レコーディングも一発で決めるぞくらいの気持ちでやっていたので、いいドライブ感だと思いますね。

岩渕:タノが全部ダウンピッキングできるようにやってきたことがあるんですけど、壊れたゼンマイの玩具みたいでした(笑)。

ーBPM215でダウンピッキングはなかなかきついですね。

タノ:軽いノリでやり始めたんですけど、取り憑かれたようにやってたらできるようになっちゃって。全部ダウンだとロー感がちょっと足りなくなるのでちょっと違うなと思ったんですけど、ダウンを経たことで自分のピッキングスピードがめっちゃ速くなったんでよかったです(笑)。

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