D.A.N.の2人が語る、自分たちの進むべき道

Coffee & Cigarettes vol.26 | 櫻木大悟+市川仁也(D.A.N.)(Photo by Mitsuru Nishimura )


「その頃僕は、クラシック音楽をよく聴いていました。もともとポストクラシカル周辺のミュージシャンが好きだったので、彼らが通ってきたルーツミュージックを聴くことで、何か得られるものがあるんじゃないかと。それに最近、チェロを独学で始めたんですけど、本来のチェロが持つ役割みたいなところをこれまでずっと知らずにいたので、その辺りを踏まえる意味でも聴いておくのは無駄じゃなかったのかなと。ブラームスとか、誰もが名前を知っている作曲家から聴き始めています。ものすごくポップな旋律の曲もあれば、まるでプログレのような展開の曲まであって楽しいですね」(市川)

コロナ禍で自分と向き合いながら、楽曲制作に取り組んできたD.A.N.。緊急事態宣言が解除されるといち早くライブ再開の目処を立てた。10月には延期になっていたワンマンライブ『Strand』を東京・渋谷WWW Xと大阪・梅田CLUB QUATTROにて、それぞれ感染拡大予防のガイドラインに基づき有観客で開催し、無事に成功を収めている。リキッド・アーティスト中山晃子によるサイケデリックなVJは、彼らのオーガニックな演奏を視覚的に拡張し新境地を切り開いていた。

「着席スタイルだったので、視覚的な演出にもこだわりました。ただ、有観客のライブをやるまでには正直葛藤もあったし、制作チームと何度も話し合いを重ねて懸念事項を一つひとつ解消していく必要もありましたね。ようやく実現できて感慨深いものがあるし、ライブをしている時の喜びもひとしおでした。もちろん、それもひとえに周りの支えやお客さんの協力があってこそ。これが海外だったら同じようにはならないと思うんですよ。“マスク忘れちゃった”とか、酔っ払ってハメを外したりとかすると思うし、そもそもライブってそういう場所だし(笑)。それでもマナーをちゃんと守って楽しんでくれたのは、本当に感動するし感謝の気持ちしかないです」(櫻木)

現在D.A.N.は、新しい作品の制作に取り掛かっているところだという。そこにはコロナの影響も色濃く投影されているのだろうか。

「おそらく何かしらの影響はあると思いますね。ただ、パンデミックやBLMなど様々な問題がこの1年で起きて、それに対し何か意思表示を作品で示すべきという、ある種の強迫観念みたいなものが世の中全体のムードとしてあるじゃないですか。それって逆に窮屈だし、音楽をつまらないものにしてしまう気がしています。もちろん、政治的な思想を持って音楽活動をやること自体は、とても勇気がいるし素晴らしいことだと思う。そういう表現が一方にあって、“だったら自分はどうするのか?”を考えることがオルタナティブじゃないかと。世の中に対して常に関心は持ちながら、自分の進むべき道を見つけていきたいです」(櫻木)


D.A.N.
2014年、櫻木大悟(Gt, Vo, Syn)、市川仁也(B)、川上輝(Dr)の3人で活動開始。2016年4月に1stアルバム『D.A.N.』をリリースし、CDショップ大賞2017の入賞作品に選出。2020年は最新曲を、モグワイ、エアヘッド、食品まつりがリミックスを手掛け3週連続でリリース。2020年12月ライブアルバムをデジタルでリリースし、2021年6月に待望の東京・大阪のワンマンライブが決定。
http://d-a-n-music.com/

live 2021 "Airplane Mode"
▼プレオーダー先行URL▼
4月9日(金)〜 4月13日(火)
https://eplus.jp/21dan/

2021.06.06 [sun] 大阪味園 ユニバース
時間:open17:00 / start18:00
料金:adv¥5,000 / door¥5,500 (ドリンク代別途)
LIVE : D. A. N.
(support : 小林うてな / Sohei Shinozaki)
チケット一般発売日 : 5月8日(土)〜
[INFO] SMASH WEST

2021.06.11 [fri] 東京 EBISU LIQUIDROOM
時間:open18:00 / start19:00
料金:adv¥5,000 / door¥5,500 (ドリンク代別途)
LIVE : D. A. N.
(support : 小林うてな / Sohei Shinozaki)
チケット一般発売日 : 5月8日(土)〜
[INFO] HOT STUFF PROMOTION

※枚数制限:1人2枚まで
※電子/紙チケット併用
※WEB/スマートフォン申込限定
<企画・制作>BAYON PRODUCTION / BIAS&RELAX Adv

Text = Takanori Kuroda  Photo = Mitsuru Nishimura

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