w.o.d.が語るハイエナジーなロックの真髄「自分を救ってくれた存在に俺も近付きたい」

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神戸発の三人組w.o.d.が3rdアルバム『LIFE IS TOO LONG』 を発表した。今回もストロークス『ルーム・オン・ファイア』を手がけたことで知られるヨシオカトシカズがサウンド・プロデュースを担当。過去2作のレコーディングで得た経験を踏まえつつ、全編にわたってハイエナジーなロックンロールを展開している。とにかくスカッとくるロックが聴きたいなら、あなたが今手に取るべきレコードはこれだ。早速このアルバムについて、w.o.d.の三人に話を聞いてきた。

ーw.o.d.の作品は基本的にすべて一発録りですよね? そこにはどんなこだわりがあるのでしょうか?

サイトウ(Vo, Gt):単純にその方がいい音が録れるんやないかなと思ってるんです。なんていうか、うちらはキレイなテイクが録りたいんじゃなくて、部屋の空気感や匂いを残したいんですよ。もちろん重ね録りした音源ならではの魅力もあると思うんですけど、俺らの場合はそれよりも緊張感とか衝動を大切にしたいし、とにかくヒリヒリしたものが録りたいんですよね。たとえばジョイ・ディヴィジョンの良さって、演奏の上手下手とはまた違うじゃないですか。あの儚くて壊れそうな感じは、出そうと思ってだせるもんじゃないというか。

Ken(Ba):ジョイ・ディヴィジョンって、コピーしようと思っても絶対に無理なんだよね。

サイトウ:そうそう。俺らもそういう音が録りたいんです。自分の感情に響く音が聴きたいし、自分もそういう音が録りたい。クラウド・ナッシングスの『アタック・オン・メモリー』とか、ああいう音を自分たちは追い求めてるんです。

ー『アタック・オン・メモリー』のエンジニアはスティーヴ・アルビニでしたね。じゃあ、ニルヴァーナのアルバムではどれがフェイバリットですか? やっぱりアルビニ録音の『イン・ユーテロ』

サイトウ:そうですね。今となっては『ネヴァーマインド』も好きなんですけど、やっぱり最初に聴いたときの衝撃でいったら『イン・ユーテロ』かな。あのアルバムって、特に音圧があるわけじゃないんですけど、デカい音量で聴くとものすごいんですよね。ホンマに音が刺さってくるというか、あの生々しさはやっぱりたまんないですね。

ー今作『LIFE IS TOO LONG』はこれまで同様に一発録りを基調としつつ、適度なオーヴァーダブが施されているのも新鮮でした。

サイトウ:過去2作で音作りや演奏する際の姿勢を学んできて、ようやく基礎ができてきたなと。逆にいうと、今まではちょっと頑固になりすぎてた部分もあったので、今回はいろんなエフェクトをかけてみたり、タンバリンやオルガンとかも重ねてみました。あとは曲づくりにも遊びが出てきて、たとえば「モーニング・グローリー」なんかはあからさまにいろんなリファレンスがあったり、そういうサンプリング的な作り方もしてますね。



ー確かに「モーニング・グローリー」はサンプリング的なセンスが発揮されていますね。まるでレッド・ツェッペリンの「グッド・タイムス・バッド・タイム」とケミカル・ブラザーズの「セッティング・サン」を合体させたような曲だなと。

サイトウ:あのイントロとAメロの展開はデモの段階で決めてたんです。あからさまなハードロックで始まって、そこからガラッと変わる感じにしたいなーと。それも変に馴染ませようとするとインパクトが弱くなるので、とにかくいろんな要素を勢いで詰め込んでみました。ギターにはヴァン・ヘイレンへのリスペクトも込めたつもりです(笑)。

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