ぼっちぼろまるが語る、音楽系VTuberシーンの多様性

ーまず、ぼろまるさんの音楽との出会いをお伺いしたいです。

BUMP OF CHICKENに出会ったのがきっかけで邦ロックに感銘を受けたんです。そこからASIAN KUNG-FU GENERATIONやRADWIMPSにハマって、本格的に音楽に興味を持ち、ギターを始めました。活動当初から作曲してみたいとは思っていて、ギターでジャカジャカ弾きながら人に歌うことはずっとやっていましたね。バンドを組んだりもしたんですけど、すぐケンカして悲しかったので、今は1人でやってます。VTuberのブームが3年前ぐらいに始まったと思うんですけど、実は僕はその前からこういう形で活動していたんです。その後にVTuberが流行って、めちゃくちゃおもしろいなと思って。ブームに乗っかる形でVTuberを名乗り始めました(笑)なので、Vtuberである以前にバンドマンだと思ってくださると自然かも…。

ー今回の『正夢Vol.1』に収録される「嘘つき犬が吠える」は、恋人との別れに対しての情緒不安定さをポップなメロディに乗せている曲ですが、ゆるめのキャラクターが情緒の不安定さを歌っているのが面白いギャップだなと思って。こういう点は、曲を作るにあたって意識されていらっしゃるんですか?

僕は曲作りにおいて見た目がどうこうは全く意識はしないですね。ただ自分の中では、前よりもっと感情を露わにしようという気持ちで書いた曲なので。そういう風に受け取ってもらえるのは面白いなって思いますね。



ー感情を曲に表したいと思ったきっかけがあったんですか?

最近女の子に振られたというわけじゃないんです(笑)。今までの歌詞は、物語の主人公を作りだして書いていて、自分と歌詞との間に距離を作っていたんです。決して嘘はついていないんですが、自分が言いたいことを完全に言い切れてないなと思ってきたのもあって「嘘つき犬」やアルバムの他の曲は、自分の身から削り出した主人公像で作ってみました。結果的に僕自身に近い考えを持った、言いたいことが表せた歌詞になりました。

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