和田たけあきが語る、メインストリームに近づくボカロシーン

和田たけあき


ーまずはじめに、和田さんと音楽の出会いからお伺いしたいです。楽器を演奏し始めたきっかけを教えていただけますか?

実はきっかけが何もなかったんですよね。中学2年生の春頃にギターでもやってみようかなと、ふと思いついたんです。当時2000年ぐらいで、初めて買ったのがアコースティックギターなんですけど、19、SOPHIAなどをコピーで弾いていました。当時はネット上でコードと歌詞が載っているサイトがなかったんですよね。「月刊歌謡曲」みたいな歌詞とコードがたくさん載ってる雑誌を買ってきて、知ってる曲のコードを追ってみる遊びをずっとやっていて。そこからギターを弾いていて、大学時代にはバンドもやっていました。もともと初期の頃の椎名林檎さんとか、矢井田瞳さんのサポートをやっていたギタリストの西川進さんが大好きで。そのきっかけはバンドをやっていた時に、地元のフェスに出させてもらったことがあって、その時に矢井田瞳さんのステージが遠くから物販の場所まで聴こえてきていて。「Buzzstyle」って曲のイントロのギターのリフが聴こえてきた時に、「うわ、なんだこれ! こんなに遠いのにダイレクトに聴こえてくる!」って衝撃を受けました。



ー大学時代にはバンドをやられていて、その後ボカロPを始められたきっかけは何かあったんですか?

初めてボーカロイドを聴いたのは、まだ上京していない時でした。Supercellの「メルト」を聴いた時に、「ボカロって話には聞いてたけど、こんな曲できるんだ!」と衝撃を受けて。当時、ボカロと西川進さんと好きなものが2つあったんですよね。その後、上京した時に、西川進さんがローディーを募集していて、すぐに応募しました。それで、しばらくお手伝いをしていたんですけど、西川さんがsupercellの「君の知らない物語」でギターを弾くことになって。で、たまたまその現場に僕が行っていて、好きなものと好きなものが一緒になっちゃった感覚があったんです。初音ミクの初ライブ「ミクFES’09」でsupercellも初めてライブをしたんですけど、西川さんがその時にバックで演奏していて、それを観て感動しちゃって。それで、自分でもボカロをやろうと思ったのがきっかけです。

ー憧れていたギタリストの西川進さんがsupercellのバックで演奏されて、好きなものが掛け合わされたということですね。

そうですね。「俺もボカロでギター弾きたい!」って思いました。だから、当時は曲を作りたいというより、好きなもののバックでギターを弾きたいのがモチベーションでした。

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