[Alexandros]が語る、10年かけて築いたバンドの形と「サトヤス勇退」の意味

[Alexandros](Photo by OGATA)

2020年でデビュー10周年を迎えた[Alexandros]。そんな中、昨年6月19日より局所性ジストニアのため活動を休止していたドラムスの庄村聡泰が、バンドから“勇退”することが発表された。そして、彼ら4人の歩みを総括したベストアルバム『Where’s My History?』が3月17日にリリースされた。今回、庄村を交えて4人最後のインタビューを行った。

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―先ずはサトヤスさんにデビューから10年の忘れられない思い出から聞かせてください。

庄村聡泰(以下、サトヤス):忘れられないことばかりでしたよ。今後の人生であんなに嬉し泣きをすることはないだろうっていうぐらいの10年だったので。僕が「今日からお前も[Champagne]だ」って言われたのが10年前の3月22日、厳密にいうと23日の未明のことだったりとか、生まれて初めて僕が撮ったMVである「city」っていう曲でみんなで夜中まで目を瞬かせながら横浜周辺で撮影をやった時のことだったりとか……。初めてのツアーもそうですし、渋谷AXでやった2DAYSのライブもすごく印象的だったし。初めて出たロックフェスの時、俺は海パン一丁で、洋平は浴衣だったなとか。楽しかったことも、つらかったことも、みんなで喧嘩したことも含めて忘れられないことばかりです。それを語り尽くしてしまうのもあまりにももったいないので、自分の中での大切な物として留めておきたいなって思ってます。でも、本当に一幕一幕、すべてが忘れられない思い出ばかりです。



―サトヤスさんの加入の時に「今日からお前も[Champagne]だよ」って言った時のことを洋平さんは覚えてます?

川上洋平(Vo, Gt:以下、洋平):覚えてますよ。ちょうどライブが終わって……下北のSHELTERのライブでしたね。僕らの1stアルバム『Where’s My Potato?』のツアーで、東名阪で、最後が東京公演でSHELTERだったんです。で、そのツアーでサトヤスを入れるかどうか判断するからねってサトヤスに言ってたんですよ。で、サトヤスは加入したいからバンドに入れてもらうために演奏はもちろん、バンド以外のグルーヴも気に入ってもらえるような感じにしてたかなぁ。お互いまだツアーでガッツリ仲良くすることもできなかった状態だったんで。とはいえ、自然で肩肘張ってはなかったと思いますね。でも、俺は、最初にサトヤスをバンドにメンバーにしたいと思ったのは、一緒に演奏する前からだったんです。どっちかって言ったら俺はヒロ(磯部寛之:Ba, Cho)とまーくん(白井眞輝:Gt)の2人を説得するためだったんですよね。だから早く「お前はもう[Champagne]だ」って言いたかったんですよね。それでそのことは覚えてるんです。

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