[Alexandros]が語る、10年かけて築いたバンドの形と「サトヤス勇退」の意味

「サトヤスは、僕のこうしてほしいを一番叶えてくれた人」(洋平)

―サトヤスさんは、先ほど「見れない景色を見せてくれた」と感動的なことを言ってましたけど、そもそも論で人として生きる知恵を与えてくれたという(笑)。

サトヤス:アハハハハ!

洋平:でもサトヤスって普通の環境で育ってるんですよ。お父さんもお母さんもちゃんと育ててくれて大学だって出してくれてるのにさ、なんでこうなっちゃうんだろうっていう(笑)。

―サトヤスさんのロックマインド全開というか野生人的な行動はいつから?

サトヤス:なんかやっぱ無頓着なんですよね……本当に、はい。

―そんなレベルじゃないような気がしますけど(笑)。

サトヤス:そうですね、いろいろ欠落していた部分はあったと思います。でもそういうのを、特に洋平は諭してくれるのと同時に一番面白がってもくれてたんだろうし。

洋平:アハハハハ!

サトヤス:そういう意味で僕もバンドにギブできたというか、何かを持ち込めたところはあったでしょうし。あと、自分で言うのも何なんでしょうけど、それまでずっとドラムだけというより音楽しか聴いてこなかったんですけど、その知識は本当にフルで活かせたんですよね。川上洋平の曲中においては。

―洋平さんもウンウンと頷いていますが。

洋平:サトヤスは、僕のこうしてほしいを一番叶えてくれた人なんですよ。僕に合ってるんですよ。俺の前のめりな感じとか、細かいトップランとか、そういうビート感みたいなのをとにかく実現してくれて、感謝してます。サトヤスが入ってくるまでは、俺の頭の中にはあるんだけどできない曲があったんですが、彼が入ってきてことで具現化出来たし。そういう意味では本当に右腕ができたなって感じはありましたね。

―サトヤスさんの加入でやりたかった音楽が具現化できるようになったと?

洋平:しかもさらにパワーアップした、サトヤスの能力をプラスしたらもっとできるなって。俺が思い描いていたものよりも良いものができたり。「city」もそうだし、サトヤスがいたから出来た曲がいっぱいありますからね。なんかいろいろと2人で発明していたような気がするなぁ。バンドマンとか他の人から「あのビートはずるいですね」「あのビートはそりゃ盛り上がるよ、洋平さん」って言われて「ありがとう」とは答えるけど、サトヤスのお陰だよなとは思います。

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