つらさを耐え凌ぐための自傷行為 周囲の人が取るべき行動と認識

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リスクを高めている根本的な原因の一つは、悩みを抱えたときに周囲に相談しない、できない、そもそも相談できる人がいないこと、にあります。実際に助けられた経験が少なかったために助けを求めるという発想に至らなかったり、自分の気持ちを言葉にすることが苦手なために他者に助けを発信できなかったりという場合もあります。そうなってしまうのには一人一人複雑な背景がありますが、様々な要因から自傷行為をしている人を支援するときに「自分を傷つけてはいけない」などの説教や叱責をしてはいけません。死なないために、生きるために自分を傷つけているわけですから、まずは辛い気持ちがあるということ、そしてそうやって心の痛みを和らげてなんとか凌いでいるということを共感的に受けとめることです。自傷することの良し悪しを議論することにはあまり意味がありません。また過剰に同情することも良くありません。

とはいえ、今その当事者がなんらか幸せではない状況にあることは確かです。また、自傷行為がエスカレートしていくことへの懸念があります。まず問題を生じさせている原因(例えばDVやいじめ、過剰適応など)の解決にあたる必要がありますし、その上で自傷以外の心の痛みを和らげる方法(マインドフルネスやその他の代替行為)を教えていくことなども必要になってきます。いずれにせよ、それには信頼関係を構築することが重要ですし、そのための時間も必要になってきます。

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