つらさを耐え凌ぐための自傷行為 周囲の人が取るべき行動と認識

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音楽学校教師で産業カウンセラーの手島将彦が、世界の音楽業界を中心にメンタルヘルスや世の中への捉え方を一考する連載「世界の方が狂っている 〜アーティストを通して考える社会とメンタルヘルス〜」。第39回は中高生の10人に1人は経験するという自傷行為と周囲の人々に求められる行動と認識について、産業カウンセラーの視点から伝える。

コロナ禍の影響もあってか、2020年の小中高生の自殺者数が統計のある1980年以降で最多になってしまったという報道がありました。女性の自殺者も目立って増えており、非常に憂慮すべき事態となっています。これを受けて、自殺を未然に防ぐためにどう対処すべきかさまざまな媒体から発信されています。この連載でも以前に自殺について、女性がメンタルヘルスに問題を生じやすい状況について書いてきました。この機会にそれらもご一読いただければと思います。

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そして、今回は自殺に繋がるリスクのひとつとして、自傷行為について取り上げてみます。シンガーソングライターのCoccoさんは「大変なことがあるとお風呂に入ってリラックスっていうよりは、ひっかいてた方がいいし」とご自身の自傷行為について告白されていますが、「Raining」という曲では自傷行為と思われる内容が歌われています。



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