グラミー賞エディ・ヴァン・ヘイレン追悼ステージに息子ショック「たったの15秒」

1986年4月22日にローズモント・ホライゾンで演奏するヴァン・ヘイレンのエディ・ヴァン・ヘイレン(Photo by Gene Ambo/MediaPunch/MediaPunch/IPX/AP)

エディの息子ウルフギャングは、グラミー賞受賞式でのエディ・ヴァン・ヘイレンのトリビュートがあまりにも短く内容が薄かったことにがっかりし、「ギタリストとしてギターの世界、ロックの世界、音楽の世界に父が残したレガシーは無視できない」と、レコーディング・アカデミーへ説明をしたいと声明を発表した。

エディ・ヴァン・ヘイレンの息子ウルフギャング・ヴァン・ヘイレンは、今年度のグラミー賞授賞式で行われた亡き父親へのトリビュートで「暗闇の爆撃/Eruption」の演奏を打診されて断ったと、昨日Twitterで明らかにした。「父以上に音楽に貢献した人物など一人もいないと思う」というツイートで、このトリビュートが父親のギターを見せるだけのものになったことに驚いたと説明した。「他界した他の4人のためのフルパフォーマンスが行われたのに、その間にたった15秒間現れるだけなんて知らなかった」とウルフギャング。

そして「一番つらかったことは、ショーの冒頭で他界したアーティストたちが紹介される中、父については一言も触れられなかったこと。現在ロックが一番人気のジャンルじゃないことはわかっている(それにアカデミーは実態を把握していないようにも思える)けど、ギタリストとしてギターの世界、ロックの世界、音楽の世界に父が残したレガシーは無視できないと思う。父のようなイノベーターは二度と出現しないだろう」と続けた。

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長期のがん闘病の果てに2020年に他界した父親はそんなことを全く気にしない気質なのも知っているウルフギャングは、「父さんは大笑いして『まあ、どうでもいいんじゃないか?』と言ったと思う。父が気にかけていたのは音楽だけだったから。それ以外はどうでもよかったのさ」とも書いた。しかし、彼は「父のレガシーというだけでなく、ロックという前進するジャンルにおけるレガシー」をレコーディング・アカデミーに説明したいと申し出た(この申し出に対するレコーディング・アカデミーからのコメントはまだない)。

ヴァン・ヘイレンのベーシストとしてツアーとレコーディングに参加したウルフギャングは、Mammoth WVH名義でセルフタイトルのデビューアルバムを6月11日にリリースする(この作品では歌と全楽器をウルフギャングが担当)。

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Translated by Miki Nakayama

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