ヘンリー王子夫妻が明かした5つの衝撃的事実

4. 王室メンバーからアーチーの肌の色を懸念する声が挙がっていた

オプラ・ウィンフリーが司会を務めた米CBS特番『Oprah with Meghan and Harry: A Primetime Special(原題)』の中でもとりわけ衝撃的だったのは、夫妻の息子アーチーが生まれる前から肌の色を気にする王室メンバーがいた、という告白だ。メーガン妃は次のように回想する。「妊娠中は、生まれる前からアーチーの肌の色はどれくらい濃くなるのだろう、という懸念とやりとりがありました。人々は、アーチーの肌の色がどれくらい黒くなるのかと気を揉んでいたのです」

ヘンリー王子もこうした会話を実際耳にし、自ら妻に伝えたと話す。夫妻はこうした発言が誰によるものかは明確にせず、妃は「名指しすれば、(その人に)計り知れないほどのダメージを与えてしまう」とだけ言った。

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人種差別的な空気は、アーチーが生まれた後も消えなかったと、夫妻は口を揃える。アーチー出産後に退院撮影が行われなかったことをウィンフリーが指摘すると、「写真を撮らせてなんて言われなかった」と妃は答えた。出産後の退院撮影は、チャールズ皇太子とダイアナ妃とのあいだにウィリアム王子が誕生した1982年から続いている恒例行事だ。さらに妃は、アーチーに「王子」をはじめとする称号を一切与えないと王室から言われたと告白した。ヘンリー王子も、アーチーが王室のサポートと警護を得られないと知って以来、自腹で家族の警護費用を負担していると述べた。

5. ヘンリー王子は王室に「閉じ込められている」と感じていた

2020年1月、夫妻は王室の主要メンバーからの離脱を発表した。それは、「歴史が繰り返される」のを防ぐために必要な決断だったと、ヘンリー王子はパパラッチとのカーチェイスの末、1997年にパリで事故死した母・ダイアナ妃に言及した。そこに「人種とソーシャルメディア」といった要因が加わり、妻と子どもに対する攻撃が激しさを増したと王子は話す。

自ら退位を求めたわけではないと、夫妻は明言する。彼らが求めたのは、あくまでほかの王室メンバー同様、高位の立場から身を引くことだった。2020年2月、王室は夫妻が今後は公務に復帰せず、ヘンリー王子が「軍の名誉職を返上する」と発表した。

王室に閉じ込められていると感じたことはあるか? というウィンフリーの質問に対して王子は、自分が生まれ育った世界以外のことはわからないと答える一方、「(王室という)システムに閉じ込められている」と感じていることを明かした。

「父と兄は閉じ込められています」と王子は率直に言う。「彼らには、離脱という選択肢はありません。それには同情します」

特番の中でヘンリー王子は、父にあたるチャールズ皇太子が(王室離脱を決めてから)電話に出なくなったと明かす一方、それでもどういうわけか、コミュニケーションが絶たれたわけではないと、ウィンフリーに話した。その一方、親子関係の修復に関しては「やるべきことが山ほどあります」と認めた。「いままでの出来事には多くの痛みが伴いましたが、父との関係の修復は今後も僕の最優先事項であり続けるでしょう」

ヘンリー王子は、兄のウィリアム王子との関係は問題だらけだと認め、現在の兄弟の関係をもっとも的確に表現できるのは「スペース」だと言った。

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Translated by Shoko Natori

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