アイアン・メイデンがメタリカのあの曲を作曲していたら? あるカバー動画が話題に

約10年前、ディッキンソンはうっかり口を滑らせ、アイアン・メイデンを「メタリカよりも良い」、「メタリカは俺たちよりも大きいし、チケットもたくさん売っている。賞を受け取った曲もおそらく多いだろうし、中流以上のブルジョワだって奴らのショーを見に行ってる。でも奴らはメイデンじゃない」と、語った。もちろんこれはディッキンソンのジョークだが、テレビのニュース番組向けに短く編集されるまでは、彼が具体的になんと言ったのかは明らかにはなっていなかった。

ここで2017年のローリングストーン誌によるブルース・ディッキンソンへのインタビューを振り返ってみよう。彼は、当時の発言をただの挑発みたいなものだと言っていた。当時のインタビューで彼は「俺たちはメタリカといい関係を築けている」、「あの発言はメタリカを標的にしたものじゃない。世界中に向けて、『俺たちが帰ってきたぞ。それを示すために、俺たちはおそらくとんでもないことをこれからも言う。だから俺たちのライブに来て実際に見てくれよ』ということを言いたかったんだ。もちろんそれは自分にとってのチャレンジでもあるが、俺がリードボーカルだ。だからこれを言うのは俺の役目でもある。これは傲慢かな? お前がアイアン・メイデンのリードボーカルだったらきっといつだって尊大な態度を取るに違いないよ。なぜならそれ自体がある種アイアン・メイデンみたいなものだからな」と、語ってくれた。

もちろんメタリカもこのジョークを真に受ける事などしなかった。メタリカはすでに、1987年発表のEP『Garage Days Re-Revisted』でアイアン・メイデンにリスペクトを示している。このアルバムのアウトロは、アイアン・メイデンの『Run to the Hills』のイントロに続くようになっていた。それに対してアイアン・メイデンは、モントローズの『Space Station No.5』のカバーの最後で、メタリカに向けてのメッセージを返していた。

From:What If Iron Maiden Wrote Metallica’s ‘Enter Sandman’?

Translated by Kazuhiro Ouchi

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