Netflixアニメ『ビッグマウス』脚本家、アイオウ・エディバリーのナードな青春

彼女の賭けは大成功だった。コメディ・セントラルのスタジオに足を運び、NBCの番組『Sunnyside』の脚本を経験したのち、『ビッグマウス』のシーズン5で脚本チームに参加することになった。元々のミッシー役は白人のジェニー・スレイトだったが、彼女は昨年6月、国内で議論の的となっていたテレビにおける表現の問題(ここでは白人の声優が黒人の役を演じること)を受けて降板。エディバリーは、ミッシー役の声優のオーディションに参加しないかとプロデューサーに声をかけられた。どのようにミッシーを演じていくかエディバリーは明言しなかったが、新たな仕事に向けた彼女の意気込みには、熱いものがあるようだった。彼女は「私の大好きな尊敬する人たちと、大好きな番組に出演できるのはとても楽しみです。まだ探り探りの演技だけど、番組のキャストやスタッフに助けてもらっていると感じています」と、語ってくれた。



『ビッグマウス』以外にもエディバリーは多忙なようだ。自宅隔離の期間は、彼女の個人プロジェクトにとってあまりいい事がなかったが(「隔離期間の初めは誰もが自分にとってのリア王みたいなものを書き上げようと思っただろうけど、私は正直全く思いませんでした」)、ティナ・フェイやロバート・カーロックらと共にNetflixの『Mulligan』の脚本チームへの参加が決まり、Apple TV+の『ディキンスン 〜若き女性詩人の憂鬱〜』の2ndシーズンで、予知能力を持つメイドのハティー役で出演を果たした。こうした活躍にもかかわらず、彼女は自分の成功をいまだにミッシーの様な態度で見ている。「みんな私をパンク寸前だって心配してくれるけど、正直、全然そんな気はしません。その言葉はお返ししますよ。私は、ほとんどなんでも自分の頭の中で一般化することができるってことをみんなにわかってほしいですね」と、彼女は皮肉っぽく言った。

From:Revenge of the Nerd: Ayo Edebiri Breaks Out on ‘Big Mouth’

Translated by Kazuhiro Ouchi

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