細野晴臣の50年間に及ぶルーツ ノンフィクション本とともに読み解く

『細野晴臣と彼らの時代』

日本の音楽の礎となったアーティストに毎月1組ずつスポットを当て、本人や当時の関係者から深く掘り下げた話を引き出していく。2021年2月の特集は、最新音楽本特集。今週は、文藝春秋から発売になった門間雄介の書籍『細野晴臣と彼らの時代』を素材にしながら、細野晴臣の特集をお送りする。



田家秀樹(以下、田家):こんばんは。FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」案内人、田家秀樹です。今流れているのは、細野晴臣さんの「ろっか・ばい・まい・べいびい」。1973年に発売となったソロの1stアルバム『HOSONO HOUSE』に収録されています。この曲を選んだのは、当時これを聴いて、はっぴいえんどのバンドサウンドとも違う、レトロなアメリカンミュージック風な曲を聴いて、細野さんはこういうのをやりたいんだな、と思った記憶があるからです。今日の前テーマ曲はこの曲です。

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2021年2月の特集は「最新音楽本特集」。今週は最終週、細野晴臣。2020年末に文藝春秋から発売された『細野晴臣と彼らの時代』、門間雄介さんがお書きになった力作で音楽ノンフィクションの金字塔です。細野晴臣さんは、日本のポップミュージックの巨人という言葉がふさわしい唯一の人と言っていいでしょう。はっぴいえんどの結成、セッションミュージシャンの走りとなったティン・パン・アレー。さらに日本のポップスを東南アジアや中南米に目を向けさせたソロ活動、YMO、テクノミュージック、映画音楽。この音楽ジャンルの広さ、多岐に渡る全体像の大きさを50年分辿られたというすごい本であります。細野晴臣さんとはどういう人なのか? 今日は門間さんに語っていただこうと思っております。こんばんは。

門間雄介(以下、門間):よろしくお願いします。

Rolling Stone Japan 編集部

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