コナン・グレイが語る、Z世代の憂鬱と「現実逃避」を肯定する理由

表現したかったのは「無謀」と「興奮」

―今年リリースを考えている楽曲も、「Overdrive」と同じようなプラスのエネルギーを持つものになりますか?

コナン:何とも言えないね。その時書きたいって思ったことを書くだけで、次に何が出てくるのかは全く分からないんだ。ただ成長し続けたいし、曲を書き続けたいし、自分が聴きたくなるような楽曲をリリースしたい。それに人は多面的であり、色んな考えを持っている。この先僕がリリースするのは、悲しい曲があれば、楽しい曲もあるだろうし、混乱しているのもあるだろうね。生きている限り、日々感じる感情には変化があるから。

―「Overdrive」では、MVの監督、撮影、編集をすべて自分で行ったそうですね。ビデオを作る上で特に力を入れたことは?

コナン:コロナ禍だったこともあり、僕と、世界一の親友の一人であるディラン・マシューと、僕らの共通の友達の3人でビデオを作ったよ。このビデオでは、「無謀」と「興奮」そして「自由」を純粋に表現したかった。僕が道端で見知らぬ人に出会うことにロマンを感じているように、自分の生き方を魅せたくて。ビデオの中では、線路の向こう側に誰かを見かけて、突然、彼女との人生を想像してしまう。そんなシチュエーションは、僕にとって現実的なことだから、ビデオの中で表現してみたかったんだ。

―撮影現場での忘れられないエピソードはありますか?

コナン:僕とビデオに出演しているサダが、一緒に橋の上からプールに飛び込むシーンがあってね。あの夜は、外の気温が4度くらいで、水中はマイナス7度くらいだった。ビデオの中ではすごく楽しそうに見えるけど、実際は凍えるような寒さで! なんでこんなことをしたんだろうって、ずっと後悔していたよ(笑)。だからあのシーンを見る時には、僕らが凍えるような冷たい水の中に飛び込んだってことを思い出してほしい。ファンのみんなを愛しているから、「彼らのためにやらなきゃ」って思ったんだ。

―もし歌手になっていなかったら、何になっていましたか?

コナン:間違いなくまだ大学に通っていたと思う。勉強することが大好きなんだ。あとは、コーヒーが大好きだから、コーヒーショップで働くのもいいな。僕、本当にコーヒー中毒で。毎朝起きられるのも、生きていられるのも、コーヒーのおかげ。コーヒーを淹れて、お客さんと話して……ってなんだか想像できるんだよね。

―最後に、日本のファンへのメッセージをお願いします。

コナン:僕と、僕の音楽を好きになってくれて本当にありがとう。毎日日本のことを考えているほど、日本が恋しいよ。みんなには本当に感謝しているし、直接会って、一緒に僕の曲を歌って、また日本語を教えてもらう日が待ちきれない。みんなが無事でいてくれることを願っているし、早く安全にハグができるようになったらいいな。いつも、本当にありがとう!


テイラー・スウィフトやエルトン・ジョン、ホールジーなど、著名なアーティスト達も一目を置く存在であるコナン・グレイ。新曲「Overdrive」に続いて、今年、さらなる作品をリリースするのかにも注目が集まっている。



コナン・グレイ
「Overdrive」
配信中
https://umj.lnk.to/ConanGray_Overdrive

コナン・グレイ「OverDrive」特設サイト
https://conangray-overdrive.jp/

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