宮川愛李が挑んだ再起動、SNSを離れ自分の歩幅で表現した1stフルアルバム

ー1stフルアルバム『Reboot』のコンセプトを教えてください。

2020年はファンの方々と全く関われず、人に会ってないからこそ、力が抜けちゃう部分もあったし、私自身も孤独感みたいなものを感じていたんです。やりたかったライブもできず、満足いくように活動もできなかったので、自分の存在感がどんどん薄れていっちゃうような気分にもなって。昨年20歳になって、成人してから初めて出す作品だし、気持ちを切り替えてもう一度やり直すという個人的な意味も込めつつ、コロナ禍の中だけど、もう一度皆が一から立ち直ってほしい想いも込めて、再起動という意味で『Reboot』にしました。

ー新たに立ち直っていきたいと。アルバムの発表に際して「殻を破っていきたい」とコメントされていましたが、それは表現者としてでもあり、一人の人間としての再始動でもある?

今回は尊敬しているandropの内澤崇仁さんとコラボできた曲が3曲もありますし、その他にも今まで自分が歌ってきた曲とは少し印象を変えたような楽曲も歌ってみたい、一種の挑戦の意味合いを持った制作だったんです。そのために、自分の技術面の進歩とか、人間としての成長も必要になっていくと思って。これから私が歩いていく道や、私自身の人生について見つめ直す機会ということでも、一歩新しく生まれ変わる、殻を破るという意味ですね。

ー今お名前が出た内澤さんは、今作で先行曲「Reboot」をはじめ、3曲の作曲をされています。愛李さんの楽曲の中だと、「Reboot」のようなギター・ロックって珍しいですよね。最初にデモ音源を聴かれた時はどう思われましたか?

まずワンコーラスの作詞をさせてもらって仮歌を歌うんですけど、その仮歌があまりにも自分のイメージにしっかり沿った印象があって。出来上がりが簡単に想像できるぐらい、自分の中に馴染みが早かったんです。その反面、すごくレコーディングには苦労して。参加ミュージシャンも豪華な方々で。それぞれのこだわりや想いも全部、私が声に乗せて届けられるまで、何回も歌い直したんです。あまり力まず、自分自身が大人になっていく過程でのやさぐれ感もイメージして歌っていて。MVもそうなんですが、ちょっと背伸びをして大人に憧れているような感じで、今の私自身だからこそ、心に正直に感じながら挑戦しましたね。


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