宮川愛李が挑んだ再起動、SNSを離れ自分の歩幅で表現した1stフルアルバム

ー愛李さんは、昔から音楽を聴かれる環境で育ったんですか?

特別聴いていたジャンルはないんですけど、昔、式根島の実家でビアガーデンの自営業をしていた時、夏場は音楽をかけて盛り上がっていて。サザンオールスターズさんとか、アース・ウィンド・アンド・ファイアーさんの楽曲がよく流れていました。両親をはじめ家族全員が音楽好きだったので、常に個人個人でも音楽を楽しんでいましたし、ずっと好きでしたね。

ー今作『Reboot』でも、作詞で楽曲制作に関わられていますよね。作詞はデビューが決まってからやり始めたんですか? どういったアプローチで歌詞を書かれるんでしょう?

昔から本を読むのが好きだったので、文字に関係する作業はさらさらと自分に馴染んでいったかなと思っています。作詞は、楽曲によってアプリローチが違っていて。曲によっては、全部の言葉に意味を持たせて1つのストーリー性を作った方がいい時もあれば、意味よりも言葉のリズム感や音重視で作った方が聴きやすいとかも考えたりしていて。そういう時は自分が書き残しておいたフレーズのメモを見返して、音やリズムがいいものを引っ張ってきたりもします。



ー自分の感情や感じていることを出すより、言葉の響きや物語性を作ることの方が多いんですね。

自分の感情を直接入れた楽曲は今のところなくて。むしろ、聴く人が10人いればそれぞれの楽曲に対する第一印象とか、誰を想って聴いたかで色々変わると思うんです。そういうところを聴いた方にはどんどん楽しんでもらいたいんです。決まったストーリーの楽曲をあまり届けたくなくて。楽曲について、聴き手が正直に自分の心に沿って感じてほしいというのがあるので、自分の中でとりあえず軸やテーマになるものはあるんですけど、聴き手の人たちが第一になって考えてほしいですね。

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