ダフト・パンク、解散を発表

1993年に結成されたダフト・パンクは、30年近くに及ぶ活動を通じて、ポップ・ミュージックの世界における最重要グループの一つとなった。彼らは1997年に「Da Funk」や「Around the World」などのヒットシングルを収録したデビューアルバム "Homework "をリリース。フランスのハウスミュージックを国際的に認知させる起爆剤となった。

2001年の次作『Discovery』には、「Harder, Better, Faster, Stronger」「One More Time」「Face to Face」などの名曲を収録。彼らはこの時期に、ダフト・パンクのシグネチャーとなるロボットのコスチュームを身に着けるようになった。




2005年には3枚目のアルバム『Human After All』をリリース。翌年には野心的で画期的なツアー「Alive」を敢行した。このコンサートは、2006年4月にコーチェラで行われたヘッドライン・セットでデビューしたピラミッド・ライト・ショーで最もよく知られている。2007年にはライブアルバム『Alive 2007』もリリースされた。2010年には映画『トロン:レガシー』にスコアを提供している。

2013年4月、ダフト・パンクはファレル・ウィリアムスとシックのナイル・ロジャースを迎えた「Get Lucky」をリリース。この曲はダフト・パンクの4作目にして、結果的に最終作となった『Random Access Memories』のハイライトとなる。あらゆるダンスミュージックにオマージュを捧げた同作は、グラミー賞のアルバム・オブ・ザ・イヤーに輝いた。



ダフト・パンクはアメリカのポップシーンにも忘れがたい足跡を残した。「Harder, Better, Faster, Stronger」をサンプリングしたカニエ・ウェストによる2007年のヒット曲 「Stronger」は、アメリカのポップスを揺るがすEDMブームの基礎を築くことになった。ダフト・パンクの音楽はジャネット・ジャクソン、ジャズミン・サリヴァン、バスタ・ライムズなどにもサンプリングされたほか、2016年にはウィークエンドのアルバム『Starboy』に参加している。

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Translated by Rolling Stone Japan

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